<高校野球宮城大会:東北学院9-1仙台東>◇17日◇2回戦◇石巻市民球場
5年ぶり甲子園出場を目指す東北学院がコールド発進を切った。
初回から主導権を握った。1点を先制し、なおも無死二、三塁で、DH起用の4番・石川倫也外野手(3年)が右前適時打。その後も攻撃の手は緩めず、一挙6得点のビックイニングをつくった。2回にも2死走者なしから石川が中前打で好機をつくり、3点を追加し、リードを広げた。その後はスコアボードに0が並ぶも、序盤の猛攻がコールドを決定づけた。石川は「大事な初戦をしっかり取り切れたことが、1番の収穫です」と振り返った。
今春からDH制が採用され、石川は同宮城県大会の準々決勝・利府戦からDHでの起用となった。この日も広角に打ち分け、長打含む計3安打と4番の仕事を全うした。「チャンスでの打席をイメージしていたので、そこで結果を出すことができてよかったです」。守備につかない分、1打席ごとに振り返る時間が増えた。「気持ちを整理して、次の打席に立てるのはメリットだと思っています」と、常に最高の準備で打席を迎えた結果だった。
シード権を獲得し、開会式から8日後に迎えた初戦を大勝で飾った。チームはいつでも前向きな「うるさい野球」をテーマに掲げる。この“うるさい″は、ただ賑やかなだけではない。「エラーが出ても切り替えて盛り上げて、常にポジティブにやっていこう」と様々な意味が込められている。
夏開幕直前。「うまくやろう」「ここはこうやらないといけない」という空気が漂っていた。これがいい方向には進まず、チームを見直すきっかけとなった。泥臭く、ひたむきに-。東北学院の野球を貫き1勝ずつ、確実につかんでいく。