“富山の怪物”高岡第一・前田侑大20Kノーノー 村本忠秀監督「これくらいやってもらわないと」

第108回全国高校野球富山大会 富山北部-高岡第一 3回戦 先発する高岡第一・前田侑大(撮影・栗林真菜)

<高校野球富山大会:高岡第一7-0富山北部>◇18日◇3回戦◇高岡西部総合公園野球場

高岡第一(富山)の村本忠秀監督(61)が、毎回の20奪三振でノーヒットノーランを達成した最速156キロ左腕、前田侑大(ゆうと)投手(3年)に「3年生の夏ですから、これくらいやってもらわないと」とたたえた。

試合前から最後まで投げさせることは考えてなかった。あくまで展開次第。勝利を優先して、どんなカードを切るかが確率を高めるかに重きを置いてエースを最後まで投げさせた。とはいえ、回を追うごとにベンチの緊張感が高まるのを感じたようで「固まっていましたよ、ベンチにいるやつらが貝になってましたよ。『おい、声出せ!』って(笑い)。『お前ら緊張すんの、関係ねえだろ!』って(笑い)」と経験豊富な指揮官らしくベンチの雰囲気を明るくすることに努めた。

マウンド上で相手打線と対峙(たいじ)する前田にも同じだった。あえて無駄な声かけはしない。「(ノーノーの意識は)絶対していると思います。賢い子だからちゃんと分かっていると思います。でもあえて、何も言わない」。それが指揮官にとってできる最大限の気配りだった。2戦連続の圧巻のピッチングを披露したエースを擁し、今夏は甲子園出場の絶好の機会。「こんなチャンスはない」。高校生離れした本格サウスポーとともに45年ぶりの夏の聖地行きを狙う。

【高校野球 夏の地方大会】日程・結果はこちら>>