【高校野球】高岡第一・前田侑大、中学時代は120キロも高い素質「少しジャイロ」顧問語る/富山

富山北部対高岡第一 先発する高岡第一・前田侑大(撮影・栗林真菜)

<高校野球富山大会:高岡第一7-0富山北部>◇18日◇3回戦◇高岡西部総合公園野球場

“富山の怪物”が快挙を成し遂げた。高岡第一(富山)の最速156キロ左腕、前田侑大(ゆうと)投手(3年)が富山大会では15年ぶりとなるノーヒットノーランを達成した。この日の最速155キロを計測した自慢の直球で押し込み、9回149を投げ、毎回の20奪三振と圧倒的な内容を見せた。バックネット裏にはNPB8球団が集結した。チームは本格サウスポーとともに45年ぶりの夏の聖地を目指す。

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今夏の注目選手となったサウスポーは、いかにして最速156キロの本格派へと成長したのか。中学時代に前田を指導した富山・南星中野球部顧問兼監督の木之村駿教諭(26=日本海Lの富山ユースコーチ)は「投げることが本当に大好きな選手でした」と振り返る。キャッチボールでは現在もバッテリーを組む津島心捕手(3年)をパートナーにして、グラウンドの端まで下がって遠投を繰り返していたことが印象的だった。

木之村教諭が同校へ赴任したのは、前田が中学2年の頃だ。当時のチームは「3年間で1回も勝ったことがない」という実力でありながら、1年生から投げる前田の球筋に非凡さを感じた。前田が中2の冬に投球の回転数や回転軸を数値化できるデジタル機器「ラプソード」で計測した。球速は約120キロとまだまだ伸びしろ十分だったが「少しジャイロ気味で質のいいボールを投げていました。いい球を投げるなという印象でした」と当時から高い素質を感じたと振り返る。

その才能を高岡第一で開花させ、甲子園を狙うエースへと成長した。「今は注目される立場になった。それでも無名だった頃を知っている子です。おごらず、多くの人に愛される選手になってほしい」と、教え子へエールを送った。

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