<高校野球石川大会:星稜4-1金沢桜丘>◇18日◇3回戦◇石川県立野球場
高岡第一の前田だけじゃない。好投手が全国各地で光った。石川では最速149キロ右腕、星稜のスーパールーキー服部成投手(1年)が今夏初登板で11奪三振の快投を披露し、9回途中1失点でチームを準々決勝へ導いた。大阪では履正社の最速148キロ右腕・木村颯投手(3年)が10回1失点と力投し、関西創価・那須英翔投手(3年)とのプロ注目対決を制した。埼玉では浦和学院・西村虎龍外野手(3年)が、7回参考ながらノーヒットノーランを果たした。
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星稜のスーパールーキーがベールを脱いだ。最速149キロを誇る服部が、夏初登板で11奪三振の快投を披露した。「さすがに暑かったですね…」と第一声。最高気温36度を記録した猛暑の中、「先発投手兼5番DH」で出場した。ワインドアップから力強く腕を振り、8回1/3を127球、8安打1失点。打者としても5回1死満塁で右翼へ犠飛を放ち、勝利に貢献した。
快投の裏には、先輩たちの存在があった。アルプススタンドから1年生右腕へ大きな声援が送られる中、「捕手の福場さんや、バックの先輩方も声をかけてくれて、楽に投げることができました」と感謝。周囲の支えを力に変えた。
一方で、大会前は決して万全ではなかった。「練習では制球が安定せず、本来の投球とはかけ離れていました」。そんな時に刺激を受けたのが、6月の練習試合で対戦した山梨学院・菰田陽生投手(3年)だった。二刀流のドラフト上位候補に自ら声をかけ、「投打で結果を残すための練習スケジュールの組み方」などを質問。「どちらか一方に偏るのではなく、バランスよく練習することが大切だという話が一番印象に残っています」と振り返った。その助言を参考に「なんとか試合で投げられるところまで戻すことができました」と復調を実感。マウンドでも、バットでも、結果で示した。
それでも満足はしていない。「自分の体力のなさにも気づかされましたし、3年生の最後の夏に懸ける強い気持ちも実感させられました」。投打で存在感を示した1年生右腕は、学びを得ながら夏の第一歩を刻んだ。【田島優大】
◆服部成(はっとり・なる)2010年(平22)7月9日生まれ、石川・津幡町出身。2人の兄の影響で保育園年少ごろから野球を始める。中条ブルーインパルスで全日本学童野球大会、星稜中では全日本少年春季軟式野球大会を制し、日本一を経験。2人の兄も星稜OB。好きな力士は「地元で一番有名な方です」という横綱大の里。最速149キロ。176センチ、86キロ。右投げ右打ち。