【高校野球】甲子園決めた白樺学園“中間管理職的”存在、ベンチ外の仲間が大きな力に/北北海道

クラーク記念国際対白樺学園 優勝し歓喜する白樺学園ナイン(撮影・黒川智章)

<高校野球南北海道大会:白樺学園7-3クラーク>◇20日◇決勝◇エスコンフィールド

白樺学園がクラークを下し、2年ぶり5度目の夏甲子園出場を決めた。

1回に金井瀬那内野手(2年)の右翼への適時三塁打などで3点を先制。6点リードの7回に3点返されるも、その裏、後藤健内野手(2年)の右越えソロで突き放した。2年生の援護を受け、村端勇心、鎌仲賢吾の3年生右腕が継投し、逃げ切った。全国大会は8月1日に組み合わせ抽選、5日に開幕する。

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白樺学園歓喜の雄たけびが、北の空にこだました。エスコンフィールドでの高校野球開催4年目で初のルーフオープン。雲の隙間から差し込む陽光を浴び、亀田直紀監督(39)が6度、宙に舞った。「春の支部予選で負けてから3年生を中心にまとまって、本当にいいチームになってくれました」と、喜びを口にした。

思い切った試みが、夏の勝利への素地をつくった。昨秋の新チーム発足時、当時1年ながら主力だった菊島有佑内野手が志願して主将就任。全道大会決勝まで進出した。既に打線の中軸を担っていた下級生がリーダーとして経験を摘み、大会後に上級生のエース村端に、交代。冬場から菊島はサポート役に回った。

亀田監督は「(菊島ら)2年生が優しいし、3年生にも気を使える。1年生にも優しくて、やりやすい環境をつくってくれた」。最上級生が絶大な求心力で引っ張るのではなく、先輩を立て後輩を優しく包み込める“中間管理職的”2年生の存在が、3学年を通したチームの結束力を、より強固にした。

村端は「菊島には試合前に『村端さんで打たれたら、悔いはないっす』と言ってもらって。背中を押されました」。菊島は「キャプテンだった経験を生かして、村端さんが1人にならないように。自分もつらかったので。大事なのは周り。支える側に徹しようとやってきました」。スタメン6人が2年生という若いチームの中、それぞれ役割を見いだし、尊重し合える組織が、できあがっていた。

当然、ベンチ外で戦う仲間の存在も、大きな力になった。3年生20人のうち12人がベンチ外。村端のキャップのつばの裏には、試合に出られない同期たちからのエールが、びっしり書き連ねられていた。洗濯や分析などを担ってきた縁の下の力持ちたちに「本当に助けられました」と村端。足りない力を全員でカバーし合い、聖地でも勝利をつかむ。【永野高輔】

白樺学園・後藤(7回に右越えソロ)「メンバー外の3年生が頑張ってくれていたので、何とか応えたかった。甲子園に行くからには日本一を目指したい」

◆白樺学園 1958年(昭33)に帯広商として創立した私立校。65年に現校名に改称。生徒数387人(うち女子134人)。野球部は開校と同時に創部。部員数66人。甲子園は春1度、夏は5度目。アイスホッケーやスピードスケートも強豪。卒業生にロッテ河村説人、中日牧野憲伸、オリックス片山楽生、スピードスケート長野五輪金メダリスト清水宏保氏ら。所在地は芽室町北伏古東7線10の1。嶋野幸也校長。

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