<高校野球埼玉大会:花咲徳栄5-2武蔵越生>◇20日◇5回戦◇大宮公園野球場
3戦連続コールド発進の花咲徳栄が武蔵越生を5-2で下し、準々決勝進出を決めた。
今春センバツ2回戦・日本文理戦以来となる先発マウンドに上がったプロ注目の黒川凌大投手(3年)が、9回7安打10奪三振2失点、127球の熱投で完投勝利。8回に失策絡みで2点を失ったものの、最後まで崩れることなく投げ抜き、センバツ1回戦・東洋大姫路戦以来となる完投勝利を挙げた。
黒川は「立ち上がりは良かったですが、追い込んだ後に球が甘くなった場面がありました。野手のみなさんにも助けられて抑えることができました」と振り返り、「自分の中では最初から最後まで投げ切るつもりでした」と力を込めた。
一方で「変化球が抜けたり甘く入ったりしたので、次戦までに修正したい」と課題も口にした。
岩井隆監督(56)は「今日は最初から9イニングを戦い抜くつもりでした。投球内容も悪くなかったですし、あの展開なら最後まで迷いなく任せました。こういう接戦を勝ち切れたことはチームの財産になります」とうなずいた。
視察したNPBスカウトも「高校生としてこれだけ長いイニングを投げ切れる体力があるのは大きな魅力。完投できるスタミナは先発投手としての資質です。ストレートと変化球の質、コントロールがさらに上がれば、もっと楽しみな投手になる」と評価した。
2年ぶり9度目の夏の甲子園へ。春夏連続甲子園を目指す花咲徳栄が、エース右腕の完投でさらに勢いを加速させた。