【高校野球】横手「自分たちで考える野球」で57年ぶり聖地 佐藤宙斗は5試合で4完投/秋田

大曲工対横手 優勝を決め、写真に納まる横手の選手たち(撮影・江口和貴)

<高校野球秋田大会:横手7-1大曲工>◇21日◇決勝◇こまちスタジアム

高校野球の各地区大会は南北海道と秋田の2地区で決勝戦が行われ、秋田は横手が7-1で大曲工を下し、史上3位タイのブランクとなる57年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。

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横手が1969年以来、57年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。

先発のマウンドにはエース佐藤宙斗投手(3年)。「なんとしてでも、この1勝をつかみ取りたいと、自分ひとりで投げ抜くという気持ちでした」。スライダーを軸とした変化球と、持ち前の制球力を生かしながら大曲工打線のバットに空を切らせ9回117球、12奪三振。今大会は初戦の金足農戦での102球完投を皮切りに5試合中4試合で完投。「実力校が相手でも、投げ抜けたことが自信につながった」と、気迫の投球で頂点へ導いた。

「文武両道」を貫き、聖地切符を手にした。5年目の山信田義宣監督(49)が就任以降でも、京大や秋田大医学部に進学した野球部員がいるほど県内屈指の進学校。遠征のバスの中でも勉学に励む部員もいるという。

その才覚を生かしモットーは「自分たちで考える野球」。選手自ら情報を取り入れ、ミーティングを密にするなど自主性を重んじる。「野球だけではなく、勉強も日常生活もひとつもおろそかにしない集団を掲げていますので、そういう意味では高校生としてやるべきことを頑張ってくれている」。何事にも全力な姿勢が、報われた瞬間でもあった。

シード校の秋田商や鹿角、昨夏Vの金足農、昨秋Vのノースアジア大明桜が初戦で散る、激動の秋田を制した。指揮官は「強いチームと対戦することで選手を育てていただいたことが大きかった」と感謝。ナインの成長を感じ取ったが、まだ道半ば。「甲子園にいけるチームではなく、甲子園で勝てるチームを目標としてやってきた。たくさん課題のあるチームですので限られた時間でやるべきことをやって、レベルアップをして初戦に挑みたい」と照準を合わせた。【高橋香奈】

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