<高校野球千葉大会:専大松戸5-1市船橋>◇22日◇準々決勝◇千葉県天台野球場
敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。
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市船橋・諸岡杜和(とわ)投手は父との約束通り「全力」で投げ抜いた。
サッカー少年だったが、たまたまロッテの応援に。福浦(現2軍監督)のヒットを見て「かっこいい」と憧れ、「野球をやりたい」と父豊和さんに伝えた。
そのとき、約束したことがある。「全力でやること」。「全力でやるなら、全力で支えるから」。父子のちぎりを結んだ。
野球を始めると、幼なじみで現在もバッテリーを組む篠原颯捕手(3年)と個人練習を重ねた。出場機会の少なかった中学時代には、遠征に同行できない悔しさで夜10時過ぎまでティー打撃をしたこともある。
市船橋のエースとなってもその姿勢は変わらない。練習を終えて帰宅すると、テーマを決めて1人黙々とフィジカルトレーニングに取り組んだ。
この日は専大松戸相手に苦しい投球が続いたが、自己最速の148キロを記録し、8回を完投。最後の打者にも146キロを投じたエースの魂の熱投は、見るものの胸をうった。「スタンドを見ると3年生や応援してくださる人たちがいて、勝手に力がわいてきました」。その「全力」はいつも通りのものでも、最後の夏にしか見られないものでもあった。【服部航大】