【高校野球】花咲徳栄・岩井虹太郎2安打2打点 監督の父と挑む2季連続聖地へあと1勝/埼玉

花咲徳栄対昌平 4回表花咲徳栄1死二、三塁、岩井虹太郎は2点適時二塁打を放ち雄たけび上げる(撮影・浅見桂子)

<高校野球埼玉大会:花咲徳栄6-3昌平>◇24日◇準決勝◇大宮公園野球場

埼玉では花咲徳栄が準決勝で昌平を6-3で破り決勝進出を決めた。岩井隆監督(56)を父に持つ岩井虹太郎(こうたろう)内野手(3年)が、起用に応える2安打2打点で勝利に貢献した。親子で挑む2季連続甲子園出場権獲得へあと1勝と迫り、決勝戦で宿敵・浦和学院と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

歓喜に沸く選手たちを見つめながら、岩井隆監督(56)の口元が緩んだ。その笑顔を引き出したのは、2安打2打点で存在感を放った息子の虹太郎内野手(3年)だった。

昌平との準決勝では2安打2打点。3回に先制の口火となる二塁打を放つと、4回には右翼線へ2点適時二塁打を放ち、決勝進出へ大きく貢献した。

虹太郎は「黒川がいいピッチングをしてくれていたので、ここでタイムリーが必要だと思って打席に入りました」。エースを援護した一打には、1番打者としての責任感がにじんだ。大会前には腰のけがの不安で欠場した試合もあったが、「佐藤や上山がここまでつないでくれた。残り1試合、自分が2人の分まで頑張りたい」と仲間への感謝を口にした。

監督は父でもある。周囲からは「やりづらくないか」と聞かれることもあるが、「グラウンドでは監督と選手。やりにくさは全くない」と言い切る。兄も同校でプレーし、自身も幼い頃から花咲徳栄を見て育った。「自然とここに進むんだろうなと思っていました」。父の背中を追い続け、1年秋から主力としてチームを支えてきた。

その姿を誰よりも知る父は「よくボールが見えている。呼び込んで対応できているし、虹太郎がいると『やってくれるんじゃないか』という雰囲気になる」と信頼を寄せる。ゲームキャプテンとして守備でもチームを引っ張る息子に、全幅の信頼を置く。

部室には選手たちの目標などを記した札が張られている。虹太郎は「覚悟」と書いた。父とともに目指す春夏連続甲子園まで、あと1勝。バットで道を切り開く。【会田京叶】

【高校野球 夏の地方大会】日程・結果はこちら>>