<高校野球新潟大会:日本文理8-2帝京長岡>◇24日◇決勝◇ハードオフエコスタジアム新潟
日本文理が、夏の聖地に帰ってくる。初出場を狙う帝京長岡を8-2で破り4年ぶり13度目の甲子園出場を決めた。先発の浅井隼投手(1年)が9回2失点完投を見せれば、打線は10安打8得点の猛攻でルーキーを援護。激しい雨による1時間以上の中断を物ともせず、投打にかみ合ったチームが今春のセンバツ出場校同士の一戦に大勝し、2季連続甲子園出場切符を手にした。
◇ ◇ ◇
雨ニモマケズ、風ニモマケズ。悪コンディションの影響は全くない。日本文理打線が、序盤にたたみかけた。1点リードの2回には長短打4本を絡めた集中攻撃で4点を奪い差を広げると、3回には犠飛とタイムリーで2点を加え試合を決定づけた。激しい雨にさらされたグラウンドは、ただでさえプレーすることが難しいはずなのに…。水を得た魚のように縦横無尽に駆け回った。4カ月前とは見違えるような姿がそこにあった。
今春のセンバツ2回戦では花咲徳栄と対戦し、0-17と大敗を喫した。試合中に特に目立ったのが、ぬかるんだグラウンドに足を取られ転び、本来のプレーができずミスを連発したことだった。悪コンディションの中でも高いレベルを維持する相手との差を痛感し、新潟に戻って強化を図ってきた。
大一番となったこの日の天候はあいにくの雨模様だったが、選手たちにとっては待ってましたと言わんばかりの絶好の天候だった。「この雨は甲子園からの挑戦状だ」「神様から、これを乗り越えていくんだぞと試されているんだぞ」と鼓舞する言葉が試合前に漏れた。
冬場に磨いてきた打棒は実りの春を越え、さらにパワーアップ。チーム全体で打球速度の向上を図ることを推し進め、ストップウオッチを使って打球が地面に落ちるまでの時間を測った。「外野に2秒以内で落ちた打球はヒットになりやすく、3秒打球だとアウトの傾向が高い」「4秒打球はホームラン性の打球になるから、フライを上げるなら4秒以上の飛距離を出そう」が意識がより浸透し、2安打1打点の活躍をした秦碧羽内野手(3年)は「低く強い打球が打てたのも、タイムを測ってきたおかげです」とうなずいた。チーム独自の“打力改革”と雨に負けない我慢強さを引っさげ、2季連続の聖地で暴れ回る。【平山連】
◆日本文理 1984年(昭59)創立の私立校。生徒数は958人(女子360人)。野球部も同年に創部で部員101人。甲子園出場は春6度、夏は12度。09年夏に準優勝、14年夏はベスト4。OBロッテ田中晴也ら。新潟市西区新通1072。田中利夫校長。