【高校野球】花巻東の「二刀流」萬谷堅心が圧巻完封で聖地切符 打でも鼓舞/岩手

花巻東対盛岡大附 優勝が決まりガッツポーズをする花巻東・萬谷堅心(撮影・増田悦実)

<高校野球岩手大会:花巻東5-0盛岡大付>◇25日◇決勝◇きたぎんボールパーク

岩手で花巻東が5-0で盛岡大付を下し、大会史上初の4連覇を成し遂げた。先発の萬谷堅心投手(3年)が5安打完封。打線も10安打と投打がかみ合い、5季連続、夏14度目の聖地切符を手にした。福島では東日本国際大昌平が10-7で学法石川を破り、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。全国高校野球選手権(甲子園)は8月5日に開幕する。

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大一番でもエースは冷静だった。4連覇に王手をかけたマウンドで萬谷は「そういう考えはいったん捨てて、勝つことだけ」と邪念を払い腕を振るった。スライダーを効果的につかい盛岡大付打線を5安打にとどめ、「流れを相手に与えないように」と巧みな3度の牽制(けんせい)で進塁も阻止。最後は渾身(こんしん)の直球で二ゴロに打ち取り、一塁手・古城のグラブにボールが収まると雄たけびをあげながらガッツポーズ。9回94球、圧巻の投球だった。

さらに「二刀流」の萬谷らしく打でも鼓舞。2回にはチーム初安打となる二塁打で出塁し先制のホームを踏むと、4回も左前打で出塁。申告敬遠2回でチャンスを広げた。これには佐々木洋監督(50)も「萬谷のピッチング、バッティングが全てだったかなと思います」と手放しでたたえた。

昨秋の東北大会を制し第1代表として挑んだ今春のセンバツでは智弁学園(奈良)に0-4で敗れ初戦敗退。先発を担った萬谷も7回8安打3失点。「恥ずかしい結果だった」と振り返る。その悔しさをバネにあらためて自分を磨いた。「あまり気にしていない」という球速も春先から2キロあがり最速143キロ。「走者を出しても冷静に投球が出来るようになった」とメンタルも備わった。

県内の宿敵を退け、チームは5季連続、萬谷自身も4度目の聖地へ。返り咲く舞台で掲げるのはもちろん「岩手から日本一」だ。最後の夏。「先を見ずに1戦1戦気迫をもって戦っていきたい」と、闘志をたぎらせた。【高橋香奈】

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