<高校野球和歌山大会:智弁和歌山8-1和歌山工>◇25日◇準決勝◇和歌山市紀三井寺
8回コールドで勝利した智弁和歌山は、U18日本代表候補・山田凜虎(りとら)捕手(3年)を筆頭に、ワンチームで3年連続の夏王座へ臨む。
「4番捕手」で打っては3打数2安打2打点。エースの和気匠太(わき・しょうた)投手(3年)ら2投手を頼もしく鼓舞。「和気はとにかく緊張していて『エースナンバーを背負っているんだから、何にも緊張することないよ!』と伝えました」と笑った。
厳しい暑さの中で今夏初のコールドゲーム。出番がない攻撃のイニングはベンチの扇風機の風に涼んでいた。「周囲の支えがあり、野球がやりやすい環境下で足がつることもなく、元気に野球ができています」。
8回先頭のDHの選手の代打で、主将・松本虎太郎外野手(3年)がケガから復帰後の初打席で一塁への内野安打を決めた。「虎太郎が出てくれて勝ち切れた。同期は個性が強くてぶつかるけど、チームは一つになっている」と手応えを口にした。
「最後に戦いたい」かつての仲間がいる。
東海中央ボーイズ時代の同僚(享栄、横浜)が勝ち上がり、健闘している。「荻田(翔惺)の中京大中京と坂本(亮太)の享栄の試合も見ていました。次の試合に勝って、甲子園で戦いたい」。
25年のセンバツ準優勝時の正捕手にとって、最後の夏。「この夏しかない」。昨秋は準々決勝で近大新宮に逆転負け。中谷仁監督(47)から「ここ最近、春夏を逃した代はない」と告げられた。新型コロナウイルスの影響で開催されなかった2020年(令2)を除き、春夏どちらかでも甲子園に出場できなかった世代は16年(平28)が最後だ。「緩めることなく、隙を見せることなく絶対に甲子園に」と山田。扇の要が、堅守と強打で夏3連覇を狙う。【中島麗】