<高校野球千葉大会:拓大紅陵3-1専大松戸>◇26日◇決勝◇ZOZOマリンスタジアム
拓大紅陵(千葉)が今春センバツ4強の専大松戸を3-1で破り、24年ぶり6度目の夏の甲子園出場を決めた。4番の片岡拓月捕手(3年)が1点を追う9回に逆転3ラン。24年前の甲子園出場時に4番を務めた父将義さんがスタンドで見守る中、劇的な1発を打ち込み勝利を引き寄せた。
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見慣れたあの弾道と同じだっただろうか。0-1とビハインドで迎えた9回無死一、三塁、片岡の打球は高く上がり、左翼席に飛び込んでいった。かみしめるようにガッツポーズをし続けたまま本塁へ。チームを02年以来24年ぶりの甲子園に導く値千金の逆転3ランだった。
忘れられない本塁打がある。父将義さんは同じ拓大紅陵の野球部出身。02年に同じ4番に座り、千葉大会5回戦の木更津中央(現木更津総合)戦で延長10回に同点2ラン。チームを大きく甲子園へ近づけた1発を、片岡は幼少期から見続けてきた。毎日寝る前に再生されたビデオに導かれ、「親に自分が紅陵で活躍している姿を見せたい」と父の母校に進んだ。
24年前と現在をつなげた1発は、それまで2三振に抑えられていた専大松戸・門倉との4度目の勝負で放たれた。センバツ4強のエースから2球目にインコースに投じられた直球に反応。打席に入る前にベンチとスタンドを見て、「全員が必死に応援してくれている。その期待に応えたい」という思いでバットを振り抜いた。
実は、これが高校通算1本目。だれよりも幼い頃から「深紅の誇り」を知る男だけに、「チャンスで4番である自分に回してくれて。自分じゃなく、チーム全員で打たせてくれた1発です」と感謝した。
「本当にこれでお父さんと並べました。甲子園で活躍して、次はお父さんを超える存在になっていきたいです」。それを聞いた将義さんは「僕を立ててそう言ってくれている。もう超えてると思います」と笑った。【服部航大】