<高校野球栃木大会:佐野日大5-4国学院栃木>◇26日◇決勝◇エイジェックスタジアム
今春センバツ出場の佐野日大が国学院栃木から劇的なサヨナラ勝ちを収め、夏は16年ぶり7度目の甲子園出場を手にした。小島颯人内野手(2年)が、1点を追う延長10回タイブレークの2死三塁で、右越えのサヨナラ2ランを放ち熱戦に終止符を打った。「指導者の方々に教わった結果が大事な場面で打てました」とうなずいた。
練習試合を含めた高校初アーチが、2季連続甲子園がかかった大一番で飛び出した。ベンチに入れなかった上級生たちの思いも知るだけに「3年生と野球がまだできるのはうれしい。この代で甲子園で校歌を歌いたい」と目標を口にした。
試合終了と同時に元阪神の麦倉洋一監督(54)は目頭を熱くし、両手を高々と上げて喜びを表現した。17年から監督を務め、これまで夏の栃木では頂点まであと一歩届かなかった。「勝てなくて、ずっと何が足りないんだろう」と考えていた指揮官にとって、今年のチームの特徴は「ザ・高校野球」だ。“超高校級”のような飛び抜けた選手はいないが、どんな練習にも地道に取り組む。愚直に頑張り抜く姿勢が、悲願の夏制覇へと押し上げた。「またあの素晴らしい球場でできることが何よりうれしい」と待ち切れない様子だった。【平山連】
◆佐野日大 創立は1964年(昭39)。野球部創部は64年。男女共学。生徒数1321人(うち女子471人)、野球部員63人。甲子園出場は春5度、夏は7度目。主なOBはオリックス田嶋大樹、日本ハム五十幡亮汰、元巨人会田有志、元ロッテ沢村拓一ら。学校所在地は栃木県佐野市石塚町2555。高原健治校長。