<高校野球宮城大会:東北1-0東陵>◇27日◇準決勝◇楽天モバイル最強パーク宮城
東北が接戦を制し、6大会ぶりの決勝進出を決めた。
先発の和泉寛太投手(3年)が102球を熱投。2安打完封で勝利へ導いた。「真っすぐで押して、カットボールで打たせるのがうまくできたのでよかったです」と振り返った。
圧巻の投球で復活を果たした。背番号「1」を背負って臨んだ今春センバツでは英明(香川)との2回戦では先発し、2回1/3を1失点。「思うような投球ができませんでした」。悔しさだけが残った大会だった。さらに、投球フォームが定まらず悩む日々も続いた。「このままの取り組みでは変われない」。我妻敏監督(44)からも「このままではベンチに入れない」と言われた。思い返せば、常に誰かと練習をともにしていた。そこで、自分と向き合う時間を増やした。
「5回まで持つのが先発の役目」と、理想の先発像と照らし合わせた際に挙がった課題が、立ち上がりの悪さ。制球力を高めるためにネットスローを繰り返した。それからは、徐々に練習試合でもゲームメークをできるようになるなど、成長が目に見えた。
この夏は背番号「18」を背負う。それでも、「マウンドに立っている投手がエース」と自覚は何一つ変わっていない。「もう1度、甲子園に戻って、次こそは全国制覇したいです」。甲子園の借りは甲子園で-。仙台育英との「伝統の一戦」を制し、9大会ぶりの夏甲子園切符をつかむ。