〈高校野球奈良大会:天理8-0奈良大付〉◇27日◇決勝◇さとやくスタジアム
奈良は天理が奈良大付を8-0で破り、2年連続34度目の優勝を飾った。
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兄弟での聖地出場はかなわなかったが、兄の思いを胸に甲子園行きを決めた。主将で4番の金本相有(さんゆ)内野手(3年)が、5打数3安打2打点。今大会20打数10安打、7打点でチームを頂点まで牽引(けんいん)した。
初回2死二塁の好機で打席がまわると、「チームの気持ちを背負って打席に入った」と中越え二塁打で先制点をもたらした。6回には右中間へ二塁打を放ち、続く5番関村偉千陽内野手(3年)の3ランをお膳立て。7回にも中越え適時二塁打でダメ押した。
たくさんの観客が詰めかけたスタンドで、切磋琢磨(せっさたくま)してきた1番身近なライバルも見守っていた。東邦の主将・金本凱将(ときまさ)内野手(3年)は同い年の兄だ。大阪出身で、小学生の頃は父と一緒に3人で練習する日々。中学では、お互いを意識し隠れながら別々で練習していた。その兄は23日愛知大会準々決勝で敗退。途絶えた聖地への夢を弟に託した。相有は試合前に電話で「頑張れ」とエールを送ってもらったといい、「今まで家族や周りの方々に支えてもらった分、甲子園に出て恩返しがしたいと思っていたので良かった」と語った。
「天理のユニホームを着て出たかった」と選んだ強豪で、自身2度目の甲子園を決めた。「去年の夏はヒットも打てなくて悔しい思いをした。まずは自分がしっかり結果を出す」と今年は甲子園でも躍動を誓う。【佐藤妙月】