【高校野球】仙台育英2年連続夏の聖地へ 須江監督「唯一立てた作戦は『気付いたら、甲子園』」

東北対仙台育英 選手に合図する仙台育英・須江航監督(撮影・滝沢徹郎)

<高校野球宮城大会:仙台育英4-1東北>◇28日◇決勝◇石巻市民球場

第108回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の出場をかけた地方大会が28日、6大会で決勝が行われ、大阪は19年に全国制覇した履正社が箕面学園を16-2で破り、3年ぶり6度目の切符をつかんだ。仙台育英(宮城)、福山(広島)、中京(岐阜)、享栄(愛知)、高川学園(山口)も勝って49代表校が出そろった。組み合わせ抽選会は8月1日にオンラインで行われる。

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仙台育英が、ライバル東北との“伝統の一戦″を制し、2年連続32度目の優勝を決めた。全国で最後の代表校決定となり、49代表が出そろった。

先発の古川諒弥投手(2年)が最速144キロの直球で押し切り、8回まで三塁を踏ませぬ投球。9回に1失点を許すも、最後は2連続三振。「素直に、勝ててよかった」。9回120球、7安打1失点、気迫の投球で頂点をたくり寄せた。

打線も初回から主導権を握った。先頭の1番・小久保颯弥内野手(2年)の左前打で出塁。盗塁で1死二塁にチャンスを広げると、3番・丹羽裕聖内野手(1年)の右中間への適時二塁打で先制点を挙げた。

さらに、4回にも2点を追加。同回先頭で、再び丹羽が中前打で出塁。主将も務める倉田葵生外野手(3年)の中前適時打などで貴重な追加点をもぎ取った。

須江航監督(43)は「昨日の夜、唯一立てた作戦が『気付いたら、甲子園』でした。やることをやって、気付いたら甲子園にいるという意識のベクトルを向けた。それにみんながすっと入ってくれた」とうなずいた。

ライバル校を退け、6季連続で頂点を守りきり、指揮官は「まずはほっとしました。追いかけていると思っていたので。東北高校さんはセンバツに出場して勝利も挙げていますが、僕らはたどり着く前に東北大会の準々決勝でまけてしまったので。なので僕らは挑戦者という気持ちでやっていました」。2年連続の夏の聖地へ。「子どもたちは優勝すると言っていますが、優勝するにはまだまだ足りない。自分たちが何で勝負できるかを理解して、1戦ごとに力をつけていきたい」と力を込めた。

◆仙台育英 1905年(明38)創立の私立校。生徒数は3092人(うち女子1543人)。全日制は特別進学コース、外国語コースなどがある。野球部は30年創部で部員は76人。甲子園出場は春15度、夏32度目。22年夏に春夏通じ東北勢初優勝。主な卒業生は日本ハム郡司裕也、中日上林誠知ら。仙台市宮城野区宮城野2の4の1。加藤雄彦校長。