<全国高校野球選手権:甲子園練習>◇1日
3季連続出場の神村学園(鹿児島)が甲子園練習2日目のトップバッターとして登場し、約20分間調整を行った。
地震の被災者へ約1分間の黙祷(もくとう)を捧げてからグラウンドの練習をスタート。
メンバー入りしているナインの中には、熊本出身が2人。実家は7月28日に発生した令和8年熊本地震の被害を受けている。
小林嵩典捕手(2年)は八代市出身。最大震度7を記録した宇城市、氷川町からほど近く、震度6強だった。地震後、寮の公衆電話を通じて、実家に連絡。母から、断水と停電が続き、家中の物も落下しているとの報告を受けた。ニュースなどで出てくる場所は中学生の時によく通っていた場所。「悲しいっていうのはあるんですけど、自分の家族、親戚の方とかがあまり被害に遭ってなかったので、そこは安心した」と語った。
いま家族は熊本県内のいとこの家で避難生活をしている。地元が大変な状況の中で甲子園へ来ることになった。だが母に「こっちはあまり気にせんでいいから思いっきりやってこい」と送り出された。小林も「母も父も、野球やってる姿を見ていつも元気もらってるって言ってる。甲子園でベンチ入ってプレーするっていうところで勇気づけられたらいいなって思いがあったんで、不安はあまりなかった」と自分ができる形で地元に力を届ける。
家族は甲子園に応援に駆けつけられるかわからない状況だが「恩返ししたい。兄弟も多いんで。そこはしっかり甲子園で地元の人を勇気づけられるようなプレーをしたい」と聖地での奮闘を地元へのエールにすることを誓った。