【甲子園】健大高崎・石田雄星主将が有鉤骨骨折を乗り越え4度目の聖地「悔しさを糧にずっと…」

健大高崎・石田雄星(2025年5月撮影)

<全国高校野球選手権:甲子園練習>◇2日

3年連続6度目出場の健大高崎(群馬)が甲子園練習に登場した。

自身通算で春夏4度目の甲子園を迎えた主将・石田雄星外野手(3年)が、けがの功名による“シン雄星”で最後の夏を楽しむ。

この日は、中堅の守備位置や打席内での見え方、芝の状態などを確認。1年時の24年夏から背番号8で、中堅手が定位置だが、今年6月に右手の有鉤(ゆうこう)骨を骨折していた。「感覚的にはあまり変わりはない」。悲しみに暮れる間もなく、ケガした右手に負担がかからない打撃の新フォームに着手。生方啓介部長(45)と急ピッチで「ケガした部分を使わないフォーム」を完成させた。

左打者の石田雄。異なるスタイルで挑む今夏、地方大会で打率3割6分4厘をマーク。笑みを浮かべて、こう話す。「今までは右手の力が強くて、右手だけで打っていましたが、左手も一緒に使うバッティングにしてから、ミートがしやすくなりました」。

昨夏は京都国際との初戦で姿を消した。「その悔しさを糧にずっと取り組んできた。しっかり出せたら」。大会用アンケートには、「経験値十分の健大史上ナンバーワン外野手」と明記され、チームのカギを握る存在。勝ち上がれば、出身地・栃木の代表・佐野日大との対戦が実現するかもしれない。栃木代表には特別な思いがある。生前に亡くなった祖父の石田真氏(72年・阪急ドラフト1位)が1972年(昭47)の3年夏に足利工のエースとして出場していた。

高校通算19本塁打を誇るが、「長打にこだわるのではなく、打率や出塁率にこだわりたい」ときっぱり宣言。2番打者が、今夏のドラマをつくる。【中島麗】