<全国高校野球選手権:開会式リハーサル>◇4日◇甲子園
5年ぶりの夏の全国制覇を目指す智弁和歌山の中谷仁監督(47)が、酷暑の和歌山大会5試合を振り返り、改善策の必要性を訴えた。
7回制導入などの酷暑対策が日本高野連を軸に議論されていることを踏まえ「決まったルールの中で全力をつくして子どもたちと日本一を目指す」としたうえで「今年の夏、県予選をやり切った感想で言えば『7回か9回か』ではなく『この時期にやるかやらないか』です。子どもたちの状態や相手チームを見ていて、命の危険があるのではと感じるシチュエーションが何度かありました」と明かした。
監督や野球部長は、家族から選手をあずかる立場。何があっても、彼らの健康は守り抜かないとならない。当然、応援団や大会運営に携わる関係者の健康も守らなければならないもの。そのために「選択肢を増やす方向があっても良いのかなと。たとえば全国大会が夏だけでなく、気候のいい時期に沖縄などで開催されたり、年間通して複数の全国大会、夏の7回制、秋や春の9回制、ウィンタートーナメントなどがあったりしても良いのではないかと思います」と持論を展開した。
現行のルールの中で「ベンチ入り人数についても、これだけ暑いと足をつった選手をちゅうちょなく交代できるようもっと枠を増やしたり、プロや大学のように節ごとの当日登録変更ができるようになれば、選手の体を守りつつ、最後まで多くの3年生にチャンスを与えられるのではないかと感じます」と酷暑の中、関わる人全員の安全を祈りながら戦った現場ならではの声を伝えた。