<全国高校野球選手権>◇5日◇開会式、1回戦1試合◇甲子園
開会式の入場行進で、全49代表校の先導役を務めたのは都立三田(東東京)野球部の山田優菜マネジャー(3年)だった。昨夏の大会終了後、部員が0になる絶望的な状況に直面しながらも、中学校や河川敷の野球場を自ら回って名刺を配り、SNSで部の魅力を発信。今年4月にはげた箱の前に立ち、登校する新入生一人ひとりに声をかけ、男子部員3人、女子選手兼マネジャー1人の計4人を迎えることに成功した。今夏の東東京大会には他校との連合チームで出場を果たした。そのあきらめない姿勢が評価されて、先導に抜てきされた。
三田の校章が入った帽子をかぶり、制服姿で堂々と先導役を果たした。「一斉行進の時に49校の代表と一緒に歩けた景色が、一番印象に残っています。観客の皆さんが熱狂的に見ていらっしゃって、『高校野球って本当にいいな』と心から感じた瞬間でした。甲子園の土は、踏んだだけで感動でした」と話した。
野球人口が減少していることについて、「河川敷や中学を回る中で少子化や野球人口の減少を感じました。だからこそ、もっと野球の楽しさを知ってもらい、高校野球が盛り上がってほしい。部員が少なくて悩んでいる全国の人たちも、野球を好きな気持ちを大切にして、あきらめずに頑張ってほしいです」とエールを送った。今後は「アナウンスや大会運営など、どんな形であってもこれからも高校野球に関わり続けていきたいです」と目を輝かせた。