<全国高校野球選手権:佐野日大1-0聖隷クリストファー>◇6日◇1回戦◇甲子園
聖隷クリストファー(静岡)の最速150キロ左腕・高部陸投手(3年)が挑んだ2年連続の甲子園は、初戦で幕を閉じた。
7回2死一、二塁のピンチ。直球で完全に詰まらせた打球が、高々と上がる。捕ってチェンジ…のはずだったが、これを中堅の鈴木悠陽外野手(3年)が落球。終盤で失った重い1点が勝敗を分けた。
9回6安打10奪三振1失点(自責0)の力投も報われなかった。それでもエースは「ピンチの場面では逆に流れを持ってくるために、狙って三振を取るとやってきた。それができなかった自分の力不足…」と自らの反省だけを口にした。
成長は見せた。静岡大会では自己最速タイの150キロを連発した直球が、この日は140キロ台前半と走らなかった。万全とはいかない中、今春のU18日本代表候補強化合宿で沖縄尚学・末吉から教わった新球のカーブを効果的に使いながら追加点は与えず。「自分らしい投球は最後までできたと思う」と振り返った。
末吉、横浜・織田、山梨学院・菰田と並び世代屈指の投手として評された高部。進路については、以前から公言していた大学進学を改めて明言。「もっと勝てる投手になってプロに行きたい。すべてにおいて支配できる投手になるために、大学でもっとレベルアップしたい」と前を向き、言葉をつないだ。【前田和哉】