<全国高校野球選手権:健大高崎7-1八幡商>◇7日◇1回戦◇甲子園
健大高崎(群馬)の“シン石垣”が、2年ぶりの夏白星をもたらした。エース石垣聡志投手(2年)が、甲子園デビュー戦で9回1失点完投。八幡商(滋賀)に7-1と快勝した。OBで憧れのロッテ石垣から託されたエース番号を背負い、最速144キロの直球、宝刀ナックルカーブ、カットボールを巧みに織り交ぜ毎回の11奪三振と圧倒した。
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先輩もすごかったけど、こっちの「石垣」も負けてない! 2年生エース石垣聡が最後まで1人で投げきった。「自分も負けずに『石垣』という名前を落とさないようなピッチングができればいい」と心がけ、OBで最速158キロを誇るロッテ石垣元顔負けの毎回の11奪三振。どんな時でも強気に直球で押し込む先輩とは異なり、柔よく剛を制すスタイルで八幡商打線を手玉に取った。
打者の反応を見ながら攻め方を変え、直球、カットボール、そしてオリックス山下を参考にしたというナックルカーブをバランス良く使い分ける投球が見事にハマった。0-0の2回1死二、三塁のピンチでも慌てない。河井太記内野手(3年)を高めの直球で空振り三振に打ち取ると、2死二、三塁では外角低めのカットボールで詰まらせ宇城和輝捕手(2年)を遊ゴロに仕留めた。直後の2回裏に味方が1点を先制。5回には一挙6得点を奪い「ビッグイニングを作ってくれて、だいぶ楽に投げられた」と好投につなげた。
9回に1点を与えたが、最後までマウンドを譲らなかった。群馬大会からずっとリリーフ起用が続いていたが、試合前に青柳博文監督(54)から「エースとして自立してもらいたい」と送り出されたマウンドで期待に応えた。石垣聡は「ゾーンで勝負ができたことが結果につながった」とうなずいた。
今春に同校を卒業してロッテに入団した石垣元からは「お前がエースになって、また甲子園に連れて行ってやれ」とエールを送られた。エース番号を引き継ぎ、夏の聖地にたどり着いた。「エースナンバーをもらっている以上、2年生だからといって悪いピッチングをするわけにはいかない。チームを勝たせるピッチングをしないと」。憧れの先輩の背中を見て学んだことを、甲子園デビュー戦で表現して見せた。やっぱり、健大高崎の「石垣」は甲子園が似合う。高校野球ファンをとりこにする快投だった。【平山連】
◆石垣聡志(いしがき・そうし)2009年(平21)4月9日、東京都生まれ。幼少時は神奈川で育ち、幼稚園年中で中山ヤンガースで野球を始める。小5で父の実家がある沖縄県八重山に移り住み、少年スネークに入部。八重山ポニーズでは中3でU16ポニーワールドシリーズ日本代表。憧れの選手はロッテ石垣元気、オリックス山下舜平大。将来の夢はプロ野球選手。50メートル走は6秒5。遠投100メートル。182センチ、80キロ。右投げ右打ち。
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◆毎回奪三振 健大高崎2年の石垣が記録。昨年の開星(対宮崎商)が3人継投で記録して以来。個人でマークしたのは昨年開幕戦の森下翔太(創成館=対小松大谷)以来。群馬代表では99年正田樹(桐生第一=対比叡山)以来2人目。下級生は18年西純矢(創志学園2年=対創成館)以来8年ぶり。
◆健大高崎の初戦突破率 甲子園の初戦は春夏通算11勝2敗(勝率8割4分6厘)。出場10回以上の学校では(1)大阪桐蔭9割2分9厘(26勝2敗)(2)済々黌9割9厘(10勝1敗)(3)銚子商9割(18勝2敗)(4)高知商8割9分2厘(33勝4敗)に次ぐ高勝率。