<全国高校野球選手権:立命館宇治3-6有明>◇7日◇1回戦◇甲子園
震災の熊本から初出場の有明が立命館宇治(京都)を逆転で破り初勝利。被災した地元熊本に白星を届けた。
5回から登板したエースナンバー「1」を背負う左腕、斉藤遼汰郎投手(3年)は試合後、「自分が打たれて負けていて。それでもチームを信じて粘れてよかったです」と振り返った。1点を追いかける6回に2点を失うも、9回に2死満塁から劇的な逆転勝利。「(9回は)満塁になった時点で打ってくれるだろうっていう気持ちで見ていました」といい、攻撃中に沸き立っていた甲子園のスタンドに「初めての感覚で、甲子園ってすごいなという思いでした」と話した。
逆転後の9回裏もマウンドに上がって締めた。「仲間が逆転してくれたので、最後は自分がチームを助けようという気持ちで投げました」。勝ち残りが決まり「甲子園はこういう難しい戦いが多いと思う。ここで1勝できたことはとても大きいと思います」と喜んだ。
7月28日に起きた令和8年熊本地震の被災者へも勇気を届ける白星だ。「被災された方々に元気を与えられるようにという思いでやっていたので」と力を込め「この1勝は元気を与えられたのかな?という思いです。(次戦も)万全の状態で臨めるようにコンディションを整えて、次も粘り勝っていけるように頑張ります」と見据えた。
◆有明 1961年(昭36)に創立の私立校。有明商として開校し、71年から現校名。普通科、看護科、看護専攻科、福祉科、機械科、電気情報科がある。生徒数617人(うち女子330人)。野球部は97年創部、部員74人。甲子園は春夏通じて初出場。主な卒業生は元DeNA浅田将汰ら。所在地は熊本県荒尾市増永2200。井出秀孝校長