【甲子園】ビデオ検証からドラマ!東日本国際大昌平 判定覆った走者が決勝ホーム「ドキドキ」 

東日本国際大昌平対白樺学園 応援団にあいさつし喜ぶ東日本国際大昌平の選手たち(撮影・前田充)

<全国高校野球選手権:東日本国際大昌平2-1白樺学園>◇8日◇1回戦◇甲子園

初陣の東日本国際大昌平(福島)が“史上初”の勝利を挙げた。

同点の9回2死一、二塁で、二塁走者の小内壱晟(いっせい)捕手(3年)がけん制でアウトになったが、大会通じて3度目のビデオ検証の結果、判定が初めて覆ってセーフに。その二塁走者が決勝のホームを踏み、白樺学園(北北海道)を2-1で下した。今大会から導入されたビデオ検証という新制度から生まれたドラマだった。

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一つの判定が命運を分けた。けん制に戻れず、一度はアウトとなった二塁走者の小内は「セーフかなと思った」とすぐさまベンチに向かって両手をあげた。江井康胤監督(55)は「あそこは勝負どころだったので。アウトになってチェンジになるのと、もう一回チャンスが来るのとでは大きな違い」とビデオ検証を要求し、判定が覆った。小内は「待っている間はドキドキでした。このプレーで相手に流れが行ってしまうと思ったので、セーフと言われた瞬間はホッとしました」と安堵(あんど)の表情を見せた。

打席の入ケ町隼仁外野手(3年)は「判定中はベンチに戻りましたが、気持ちを切らすことはなかったです」と再び打席に入った。前の打者の渡辺頼都内野手(3年)が申告敬遠され「目の前で歩かされたので燃えました」と強い気持ちで臨んだ打席だった。甘く入った真っすぐを「3ボールだったので直球狙いで振りました」と三遊間を破る左前適時打。打線は8回まで1安打に抑えられていたが、本当に必要な場面で、もう1本出た。入ケ町は「(ビデオ検証中に)ベンチでセーフを確信して、仲間にもスイングしとけって言われたので、準備しておいて良かった」と笑顔。貴重な1点に三塁側アルプスからは大きな歓声が上がった。

打撃練習では投手が白樺学園をまねたユニホームを着用し、イメージを膨らませてきた。「メンバー外の選手がサポートしてくれて、モチベーションも高まりました」と感謝を見せた。

初出場でつかんだ甲子園初勝利。大応援団が約700キロの道のりを15台のバスで駆けつけた。「いわきからも多くの応援の方々が駆けつけてくれて、最初は緊張しましたけど、なんとか勝つことができて良かったです」。学校史に残る歴史的な勝利に喜びをかみしめた。【田島優大】

◆リクエスト制度 プロ野球では18年から導入。成功第1号は同年3月30日ロッテ-楽天(ZOZOマリン)から。1回1死、ロッテは守備で併殺を狙うも、打者走者が一塁でセーフ判定。ロッテ井口監督がリプレー検証を要求した結果、判定が覆り併殺成立となった。

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