<全国高校野球選手権:敦賀気比10-0横手>◇11日◇2回戦◇甲子園
57年ぶり出場の横手(秋田)は、敦賀気比に完敗で同校初白星となる初戦突破を果たせなかった。
マウンドは、2人の佐藤でつないだ。
先発は“先輩”エース佐藤宙斗(ひろと)投手(3年)。3回には味方のミスが続き、一挙5失点など5回まで9失点。6回、7回はゼロで抑えるも、8回途中に10失点目を許したところで降板した。
8回2死一塁からマウンドを引き継いだのは“後輩”佐藤周明投手(2年)。「ずっとひろさん(宙斗投手)が苦しい中投げていてチームもちょっと落ち込んでいる時ではあったので、自分なりに笑顔で思い切って腕振って、チームに勢いつけられるように」と1安打を許すも無失点で切り抜けると、9回は3者凡退。「自分的にはよくやったと思います」と初の甲子園で納得の投球ができた。
先輩佐藤とは野球以外でも良い関係性だった。「野球以外のところではいじり合ったりとかしていたんですけど、野球の中ではいつも『周明、頼むぞ』って声かけてくれて、その度にいつも助けられていました」と大好きな先輩との最後の夏が終わり、号泣しながら語った。この日の交代時にもいつも通り「頼むぞ」と声をかけてもらいマウンドに上がっていた。
57年ぶり出場で初勝利とはならず「県大会からずっと先輩に助けられてここまでやってきて、最後甲子園でみんなで1勝したかった。もうちょっと長くやりたかった」と声を震わせた。かなえられなかった目標は、自分たちの代でリベンジしてみせる。「今まで、ひろさんずっと見てて、いいところでしっかり抑えてくれたり、悪い流れの時でもチームを鼓舞してくれるような投手だった。そこを見習って、ここでやり残したことまだたくさんあるので、もう一回ここに来てひろさんを超えられるようなピッチャーになっていきたいです」と大好きな先輩と見ることができなかった景色を目指す。