<全国高校野球選手権:智弁和歌山2-1社>◇11日◇2回戦◇甲子園
3年連続29度目出場の智弁和歌山が、社(兵庫)との近畿勢対決を制した。
和気匠太投手(3年)が先発。中谷仁監督(47)が「智弁和歌山のエースですから」と託した。先発を正式に告げられたのはこの日の朝だが、甲子園出場が決まった段階から和気も「初戦は僕で行くんやろな、俺が行くっていう覚悟は持っていた」と準備していた。
味方の好守にも助けられながら、6イニングを投げ、そのうち4回で三者凡退。球を低めに集めゴロを量産し、2安打6奪三振無失点。「とにかくボール先行しないようにテンポ良くという中で、自分の理想に近いようなピッチングができたことはよかった。(県大会からこの試合まで)夏大会としては一番かなと思います」と自身でも満足の投球で流れを渡さなかった。
和気は和歌山大会で思うような投球ができず、甲子園に入ってからもその不安を完全にはぬぐいきれていなかった。そんな中、4日前(7日)の練習中に中谷仁監督(47)から「1番をつけてる奴がそんな顔して野球するな。」と叱咤激励を受けた。和気は「それがすごくうれしかった」。モヤモヤが晴れ、やるしかないと思えるようになり、この試合の投球につながった。
「打ち勝つ」イメージが強い智弁和歌山だが、この試合はロースコアの投手戦をものにした。打者が注目されがちで「反骨心あります。投げ勝ってやろうと思って。今日は投げ勝ちました」と笑顔だった。
22、24、25年と初戦敗退が続いていたが、壁を突破した。「この一戦にほとんど賭けてきた。この一戦を乗り越えるんだっていう思いで全員で今までやってきたので、ここからあとは波に乗っていきたい」と勢いのまま勝ち進む。