【甲子園】有明のエース斉藤遼汰郎「前回助けてもらったので…」粘って九州対決制し3回戦進出

長崎日大対有明 9回表、長崎日大打線相手に好投を見せる有明の斉藤遼汰郎(撮影・加藤哉)

<全国高校野球選手権:有明3-2長崎日大>◇13日◇2回戦◇甲子園

初出場の有明が2試合連続の逆転勝ちで熊本地震で被災した地元へ2勝目を届けた。長崎日大との九州勢対決を制し、16強入りを決めた。熊本県勢の3回戦進出は4年ぶり。

この試合も“斉藤工”コンビでロースコアを制した。先発の工修哉(たくみ・しゅうや)投手(3年)は初回3者凡退のあと毎回安打を許しながらも粘投で4回を1失点。

5回からはエース斉藤遼汰郎投手(3年)が登板した。「前回(立命館宇治)の試合で助けてもらったので次は助ける」と6回、7回は無安打で抑えるなど8回まで無失点。最終回に1点を失ったものの、同点は許さなかった。今大会のベンチ入りメンバーへのアンケートで仲間が「ここ一番でのピッチングがすごい」「ピンチに強い」「勝負強い」と回答するのも納得の投球で斉藤自身も「ピンチで楽しむっていうので抑えられてるのかな」と強心臓ぶりをみせた。

以前は先発だった斉藤。先発への思いが「夏直前まではあった」。しかし、練習試合で中継ぎとして起用され続けたことをきっかけに「もう今は納得してリリーフで割り切って」と与えられた役割で期待に応える。さまざまな場面からの登板があるが「そこはあんまり(気にしていない)。自分が一人一人丁寧に抑えたら流れが来るしっていう感じで投げてます」とやることは変わらない。

高見一茂監督(46)は試合を振り返り「粘って取れた試合。普通、10安打されたら負けてる。でも投手が(要所で)粘ってくれた」とたたえた。

7月28日に発生した熊本地震から2週間が過ぎた。初戦突破後には、友達から多くのメッセージをもらったという斉藤。「やっぱり周りから応援されてるんだな」と感じこの試合のエネルギーにもなった。

そして初戦に続いての逆転勝利で初出場にして2勝目。「被災した方々に勇気を与えるっていう思いでやってたんで、また1勝できて(勇気を)与えられたのかなって思います」と語った。

次は16日の3回戦(青森山田-東日本国際大昌平の勝者)。斉藤は「今日(13日)は少し野手陣に助けられたんで、次はしっかり自分が抑えて勝てるように頑張りたいです」とさらなる好投を誓った。3勝目となれば16年4月に熊本地震が発生し、その夏熊本代表として4強入りした秀岳館(2回戦が初戦)と並ぶ。

◆有明 1961年(昭36)に創立の私立校。有明商として開校し、71年から現校名。普通科、看護科、看護専攻科、福祉科、機械科、電気情報科がある。生徒数617人(うち女子330人)。野球部は97年創部、部員74人。甲子園は春夏通じて初出場。主な卒業生は元DeNA浅田将汰ら。所在地は熊本県荒尾市増永2200。井出秀孝校長。

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