【甲子園】東日本国際大昌平が初出場で16強入り エース照沼佑崇が志願の2戦連続完投勝ち

青森山田対東日本国際大昌平 3回表、力投する東日本国際大昌平・照沼佑崇(撮影・河田真司)

<全国高校野球選手権:東日本国際大昌平6-2青森山田>◇13日◇2回戦◇甲子園

春夏通じ初出場の東日本国際大昌平(福島)が16強入りを果たした。青森山田との東北ダービーで6-2の快勝。先発のエース照沼佑崇投手(3年)が中4日で2戦連続となる志願の9回完投勝ちだ。7安打を浴びながらも、要所を締めて2失点。112球の快投劇を演じた。次戦は16日に3回戦で有明(熊本)との初出場校対決に臨む。

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勝利の瞬間、エース照沼は少し顔の表情を崩した。最終回2死一塁。カウント1-2からの5球目だった。外角高めへ137キロ直球を投げ込む。この日112球目。最後は球威が勝った。バットをつまらせ、力のない中飛。最後の打球を見届け、勝者の列へ向かった。141球の熱投から中4日。疲労を感じさせず、9回7安打2失点で2戦連続の完投勝ちだ。試合後はお立ち台に上がり、充実感をにじませた。

「勝利することが本当にうれしいです。攻める投球ができたと思います」

修正し、そして粘った。4回までわずか1安打投球を見せるも、5回と6回に1失点ずつ。いずれも失投を痛打された。「甘い球を打たれた。そこだけに気をつけていこうと思って投げました」。7回以降は丁寧に内外角のコースを突いた。140キロ直球に縦、横のスライダーで緩急もつける。終盤は二塁すら踏ませず、尻上がりに調子を上げた。

エースの使命だった。5回を終えた時だ。江井監督から「いけるか?」と問われて力強くうなずいた。「今日もいけます」。先発、完投は理想。今大会から再び背番号1をつける責任もある。「この夏にかけてスタミナもついてきたので。最後まで投げ切ることができたのは成長です」と胸を張った。

特訓の成果だった。冬場は連日の走り込み。PC走(センターからポール)→PP走(ポール間)→PC走(ポールからセンター)で1セット。これを1本1分をノルマとし、1日平均10セットを行う。1試合を投げ抜く体力はもちろん、投手の生命線である下半身を鍛え上げた。また、自己啓発本を読み、マウンド上での気持ちの持ちようも一回りたくましくなった。

注目の東北勢対決を制し、初出場で全国2勝は63年の磐城以来、県勢2校目の快挙。真夏の快進撃はまだまだ続く。【佐藤究】

◆照沼佑崇(てるぬま・ゆたか)2009年(平21)1月14日生まれ、福島県いわき市出身。小学3年時に泉スポーツ少年団でソフトボールを始め、泉中ではいわきリトルシニアに所属。高校では1年秋に初めてベンチ入り。最速148キロ。好きな言葉は七転び八起き。遠投100メートル。173センチ、78キロ。右投げ右打ち。

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