<全国高校野球選手権:花巻東4-1岡山学芸館>◇14日◇2回戦◇甲子園
敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。
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岡山学芸館の最後の打者は、今春から主将に抜てきされた行田(ゆきだ)凌大(3年)だった。岡山大会から三塁コーチャーと伝令役を務めてきた男は、今夏初めての打席に立った。点差は3点。「次のバッターにつなぐ」意識で食らいついた。抜けるかと思われた強い打球を、花巻東のサード戸倉がダイビングキャッチするのが見えた。「なんとかセーフになってくれ」と祈るような気持ちで走ったが、一塁への懸命なヘッドスライディングも実らずアウト。「本当に一瞬でした。役目を果たしたかった」。悔しさが込み上げた。
新チーム発足時から坂本と共に副主将を務めていたが、春大会前に藤原に代わって主将を任された。役割は変わったが、思いは同じ。「誰がキャプテンになってもいいようなチームにしよう」と支え合った。部員数106人の大所帯のまとめ役はプレッシャーと難しさが隣り合わせだったが、3年生だけの部内ミーティングを重ねるなど結束を強め岡山大会3連覇を成し遂げた。「佐藤先生の下で何より考えて野球をすることを教わり、私生活や学校生活が野球に直結することを教わってきたのはこれからも生きてくる」。充実感に満ちた熱い夏を過ごした。【平山連】