<全国高校野球選手権:霞ケ浦5-1鳴門渦潮>◇14日◇2回戦◇甲子園
霞ケ浦(茨城)が鳴門渦潮(徳島)を破り甲子園で初めて1大会2勝を挙げた。5番の菊地勇一外野手(3年)が、流れを引き寄せる3点適時三塁打。無安打に終わった1年夏から、頼れる中心打者になって甲子園に帰ってきた。
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菊地が決勝打を放つ活躍を見せ、帰ってきた聖地で躍動した。3回に1死満塁の好機で打席に立つと、「風に乗って伸びてくれた」と走者一掃となる適時三塁打。三塁側ベンチに向かって「よっしゃー!」と雄たけびを上げながらガッツポーズを見せた。
2年前の夏、1年生ながら夏の甲子園に出場したが、その後は成績に悩む時期が続いた。高橋祐二監督(66)も「一生懸命練習に取り組む子なんですけど、本番になるとなかなか結果が出なくて」と明かし、「自分は調子の波が激しいタイプで、悪いときの落ち込み具合も激しい」と自身を分析した。それでも「夏に合わせてきました」と茨城大会では背番号17を背負い、決勝の常総学院戦では4安打4打点の活躍。「1年生の頃は3年生の先輩に甲子園に連れてきてもらった」と話すが、最終学年に自らの手で聖地への切符をつかみ取った。
一桁背番号をつかみ取って帰ってきた甲子園。2年前の夏は2打席に立って無安打、今夏1回戦の中京戦も安打を放つことはできず、待望の一本に笑顔を見せた。「なかなか甲子園でヒットを打つことができなかったんで、待ち望んだ一本を打つことができて良かったです」。その一本が、チームを勝利に導く決勝打となった。
同校史上初となる夏の甲子園2勝に「自分たちの代で二度目の校歌を歌えたことにうれしく感じています」と笑みを浮かべた。2年前は先輩に連れてきてもらった甲子園。今度は自らの一打でチームを3回戦へ導いた。【田島優大】
◆菊地勇一(きくち・ゆういち) 2008年(平20)4月23日生まれ、宮城県出身。小4から桜ドラゴンズで野球を始め、北角田中を経て霞ケ浦へ進学。ベンチ入りは1年夏と3年春。趣味は「リフレッシュできるから」温泉。50メートル走6秒1、遠投90メートル。172センチ、71キロ、右投げ左打ち
◆北関東3校が2勝 佐野日大(栃木)、健大高崎(群馬)に続き、霞ケ浦(茨城)も今大会2勝目。北関東3県がそろって2勝以上は、13年前橋育英(群馬=6勝)、常総学院(茨城=3勝)、作新学院(栃木=2勝)に次いで13年ぶり2度目。