【甲子園】横浜は最速150キロ左腕・小林鉄三郎が先発 名前の由来は有名時代小説の主人公

横浜対日南学園 横浜先発の小林鉄三郎(撮影・河田真司)

<全国高校野球選手権:横浜-日南学園>◇14日◇2回戦◇甲子園

横浜(神奈川)の投手は、織田翔希投手(3年)だけじゃない!すでに来年のドラフト候補として名前が挙がる最速150キロ左腕・小林鉄三郎投手(3年)は、初めての甲子園の先発マウンドに立った。スピードよりも、試合を作る投球でリズムを作った。5回までに最速146キロの真っすぐにカットでカウントを整え、鋭く曲がるチェンジアップで三振を奪った。同点に追い付かれた4回。なおも1死一塁。エースの織田翔希投手(3年)が伝令に来ると、ふと笑を浮かべた。ひと息つくと、カットボールで併殺打に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

力感のないフォームがモットーだ。中本牧シニアでは「7割(の力)で自分の一番いいストレートを投げられるように」という指導を徹底。「力感のないフォームで質のいい球を投げられるように練習しました」。生まれ持った体の柔らかさでトレーニングを重ねスピードもアップした。

スーパーヒーロー登場だ!「鉄三郎」の名前の由来は、父雄之さんが大好きな池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」の主人公・長谷川平蔵の幼名から名付けられた。「正義感にあふれる、芯のある男になって欲しくて」と母香織さん。家には読書好きな父の本がずらりと並ぶ。「コロナ禍に読んでみたら面白かったです」。物語は通称「鬼の平蔵」の長谷川平蔵を主人公とする人情味あふれる捕物帳。「自分も“鬼の平蔵”みたいに明るく元気で、チームを救う人になりたいと思います」。どんな場面でもチームを救う覚悟だ。 すでに織田翔希投手(3年)、池田聖摩内野手(3年)、小野舜友内野手(3年)、川上慧内野手(2年)らとともに、高校日本代表の最有力候補に挙げられている。これからも、どのマウンドに立っても、チームの勝利のために腕を振る。【保坂淑子】

◆小林鉄三郎(こばやし・てつさぶろう)2009年(平21)6月6日、横浜市出身。3歳で若葉台リトルバーズで野球を始め、中学は中本牧シニアでプレー。春季全国大会優勝、夏季全国大会準優勝、第18回ジャイアンツカップ優勝。横浜では1年春からベンチ入り。今春センバツ神村学園戦で甲子園初登板。1回1/3を無失点。今夏、県大会の準々決勝で150キロを記録。将来の夢はメジャーリーガー。50メートル走6秒3、遠投105メートル。185センチ、83キロ。左投げ左打ち。

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