【甲子園】2試合連続完投の天理・長尾亮大、入部時は捕手だった 藤原監督の一言で投手転向

天理対高川学園 高川学園戦に先発する天理の長尾亮大(撮影・加藤哉)

<全国高校野球選手権:天理6-3高川学園>◇15日◇3回戦◇甲子園

天理(奈良)が高川学園(山口)を逆転で下してベスト8一番乗りを果たした。

前回の福山戦(広島)で13三振を奪い2失点完投をみせたエース長尾亮大投手(3年)がこの日も先発。9回158球5安打10奪三振3失点で、2試合連続2桁奪三振、計289球での2試合連続完投勝利となった。「序盤粘り切れなかったっていう部分では80点なのかなと思ったんですけど、こうして最終1人で投げ切れた粘り強さっていう部分で100点をあげられるのかな」と自身をたたえた。

初回先頭に四球で出塁を許すと無安打で先制点を献上。4回、5回も2死から適時打を浴びるなど踏ん張りきれず計3失点。それでも味方が6回に一挙4点で逆転すると「エースナンバーもらっている以上は自分が投げ切ってやろう」と味方の失策もフォローし、6回以降はわずか2安打で最後までマウンドに立った。

小学校1年生で野球を始め、内野手と投手だった長尾。中学校では主に捕手としてプレーし、天理にも捕手として入部した。しかし1年の冬に藤原忠理監督(60)が長尾の投げている姿をみて「すごい、いいものがあるのかな」と感じ、投手転向を打診。長尾自身も野手としてベンチ入りできてなかったこともあり「やってみよう」と投手へ。藤原監督の一言がきっかけでエース長尾が誕生した。

投手として成長する上で一番苦労したのは「変化球の腕の振り」。真っすぐに近い腕の振りで振れなかったという。その部分について藤原監督からアドバイスを受け、変化球の遠投、そして捕手の座る位置を7センチほど掘り下げて投げ込む練習をしてきた。掘り下げることで自然と捕手の構える位置が低くなり、低めを狙うように練習する意図があった。これに1年間重点的に取り組んだ結果、変化球の精度が上がりこの甲子園という大舞台で2試合で23奪三振という成果につながった。

入学時はエースで甲子園に出る想像は「全然ついていなかった」。それでも「いざこの場所に立てて、本当に天理高校で監督さんの一言があって、こういうエースナンバーまで付けさせてもらって、この甲子園に立ててるっていうことは本当に感謝しかない」と思いを口にした。

準々決勝に向けては「この2勝で満足せずに、一戦一戦の目の前の敵を倒していって、最終的には日本一っていう部分を目標にしてやっていきたい」と頂点を見据えていた。

【甲子園速報】8強目指し3回戦 高川学園-天理、敦賀気比-智弁和歌山ほか