【甲子園】三重8強 上田晴優&大西新史バッテリー「けんかできるように」本音ぶつけ強固な絆

履正社対三重 履正社に勝利し、応援団にあいさつをすまし引き揚げる三重ナイン(撮影・上山淳一)

<全国高校野球選手権:三重5-2履正社>◇15日◇3回戦◇甲子園

三重がバッテリーの奮闘で履正社(大阪)を破り、12年ぶりの8強入りを果たした。

信頼寄せ合うバッテリーが、三重を12年ぶりの8強に導いた。先発の上田晴優投手(3年)は捕手・大西新史(3年)のリードを信じ切って投げ、履正社打線を5回4安打無失点に抑えた。「今日は大西とあうんの呼吸でした。全部がかみ合っていた」と話せば、大西も「最高のピッチングが引き出せた」と頑張りをたたえた。

初回のピンチを無失点で抑えたことが大きかった。先頭から2者連続安打を許し1死二、三塁を招いたが、バッテリー間は「大西を信じ切って投げるだけ」(上田)「今日はコントロールがいいなと感じていたので、チェンジアップを軸にいこう」(大西)と冷静だった。一ゴロの間の本塁生還を阻止して2死とし、5番北西はスライダーで詰まらせ遊飛。流れを引き寄せる投球が打線に伝わり、2回までに5点先取と勝利につながった。

新チーム発足時は腹を割って話すことができなかった。昨夏から投手挑戦の上田は大西に気後れしていたところがあったが、今春のセンバツを終えて「けんかできるようになった」(上田)と変化を実感。お互いの野球観をぶつけ合うことでできた強固な絆は、簡単には揺るがない。大西は「気をつかわず本音を言い合える関係性が自分たちの成長につながっている」。3年間の集大成の舞台で力を存分に見せている。【平山連】

◆三重対大阪 三重県勢が大阪の学校に甲子園で勝ったのは、69年春準決勝の三重(対浪商=2-0)以来57年ぶり。過去は春夏通算で1勝11敗と分が悪く、三重が大阪桐蔭に3戦3敗するなど71年から10連敗中だった。

【甲子園】仙台育英-拓大紅陵 三重12年ぶり 智弁和歌山5年ぶり 天理8強一番乗り/速報中