死去した元横浜監督・渡辺元智氏 織田翔希を絶賛していた「松坂クラスになる可能性秘めている」

渡辺元智氏(2024年7月撮影)

横浜(神奈川)で甲子園春夏5度の優勝を誇り、通算でも51勝を挙げた渡辺元智(わたなべ・もとのり)氏が死去したことが17日、分かった。81歳だった。神奈川県出身。

高校野球界で一時代を築き、松坂大輔ら数多くプロ野球選手を育てた名将だった。73年には春のセンバツで優勝。80年には愛甲猛を擁して夏では初の全国制覇を果たした。小倉清一郎部長(当時)とコンビを組んでからは、98年に松坂を主戦にセンバツ、夏の甲子園、明治神宮大会、国体と4冠で公式戦年間無敗のチームを作り上げた。

甲子園通算では春15回、夏12回の出場で5度の優勝。51勝22敗の戦績を誇った。

今夏は7月24日に行われた神奈川大会準決勝の慶応戦(横浜スタジアム)を観戦。織田翔希投手(3年)が最速157キロをマークし、6回0/3を無安打無失点に抑え、4-0で勝利した一戦だった。渡辺氏は「ここで得点が欲しいという時にワンヒットが出ている。投打にかみ合っている」と、笑顔で試合を見つめた。

チームがかみ合う要因には「織田の投球リズムがいい。打撃にいい流れを作っている」と口にした。西武やレッドソックスなどで活躍した松坂を育てた名将は「高校時代の松坂と比べると、織田の方がいいんじゃないかな。いい投手だよね。将来的にこれからもっと伸びて、プロの世界でも、松坂クラスになる可能性を秘めている」と、高く評価していた。

◆渡辺元智(わたなべ・もとのり)1944年(昭19)11月3日生まれ。神奈川県出身。横浜高から神奈川大。選手時代は中堅手。65年に母校横浜のコーチを務め、68年に監督に就任。73年春に甲子園初出場で初優勝。夏は80年に初の全国制覇を達成した。98年は甲子園春夏連覇し、明治神宮大会、国体も制して4冠を達成。甲子園は春夏27度出場して5度優勝、歴代5位の51勝。15年夏の神奈川大会を最後に勇退した。