<全国高校野球選手権:智弁和歌山11-3仙台育英>◇18日◇準々決勝◇甲子園
大敗を、記録員としてベンチから見届けた仙台育英の星よつはマネジャー兼学生コーチ(3年)が涙に暮れた。
声を震わせ「負けるのが本当に悔しいです。これで3年生のみんながヒットを打つ姿や打席に立つ姿をもう見られないんだと思うと、これまで一緒に過ごしてきた時間や出来事が頭に浮かんできて……。もうみんなのプレーを見られないのがすごく悲しかったですし、みんなで勝って一緒に帰りたかったです」と言葉を絞り出した。
智弁和歌山の校歌を聞きを終え、一塁側スタンドへ向かう。最後のあいさつを終え、悔し涙がほおを伝う。苦楽をともにしてきた3年生の涙をぬぐう姿も視界に入る。もうこらえることはできない。同校初の女子部員として過ごした2年半が走馬灯のようによぎった。「投手陣も課題とずっと言われてた部分もそうですし、打撃としてもつながらなかったというところが大きい。冷静に見れば本当に智弁和歌山の力に圧倒された。完敗の試合だった」。
巨人や西武でプレーした孝典氏を父に持つ。今大会は4試合、全てユニホーム姿でベンチ入り。スコアを記し、水分補給など献身的に選手をサポート。ナインにも声をかけを行うなど、最後までチームを支える姿があった。
最後には「これからは気持ちを切り替えて、次へ向けて進んでいきたいと思います。」と周囲への感謝の言葉を口にし、夢舞台を後にした。