【甲子園】仙台育英・星よつはマネジャーが涙「甲子園は夢のような場所」仲間には「ありがとう」

智弁和歌山対仙台育英 智弁和歌山に敗れ涙する仙台育英の星よつは記録員(手前)と須江航監督(撮影・上山淳一)

<全国高校野球選手権:智弁和歌山11-3仙台育英>◇18日◇準々決勝◇甲子園

敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。

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仙台育英(宮城)星よつはマネジャー兼学生コーチ(3年)は敗戦の瞬間を、記録員としてベンチで見届けた。8点差の完敗。相手の校歌を涙ながらに聞き、一塁側スタンドへ。最後のあいさつを終えると、また悔し涙が込み上げた。苦楽をともにしてきた3年生が涙をぬぐっている。ナインの背中をポンポンと優しくたたくと、もうこらえることはできない。同校初の女性部員として2年半過ごした日々が頭を駆け巡った。

「今までのことがいろいろ思い浮かんできて…。負けて悔しかったですけど、選手がよく頑張った試合でした。全員に『ありがとう』と伝えたいですし、甲子園は夢のような場所でした」

巨人や西武でプレーした孝典氏(44)を父に持つ。小さい頃から背中を追った。小学3年時に野球を始めると、仙台育英中等部の秀光中では秀光ボーイズに所属。高校は「父と同じ(仙台育英の)ユニホームで甲子園に行きたい」と志願した。プレーヤーとしての未練を捨て、マネジャー兼学生コーチとして奮闘。練習ではノッカーを務め、データ分析の一役も担った。縁の下からチームを支えた。

今大会4試合すべてユニホーム姿でベンチ入りした。「記録員=制服」という常識を覆し、大きな話題を呼んだ。「前例のない挑戦が誰かの『自分もやってみようかな』っていう挑戦のきっかけになってくれたらいいなと。いろんな支えがあって自分の意思を貫けたと思います」。充実感と感謝でいっぱいだった。

進路は大学進学を視野に入れており「(マネジャーで)野球を続けたいです」と明かした。「誰かに夢や希望を与えられる存在になりたいです」と将来を描く。かけがえのない最後の夏を財産に、新たなステージに進む。【佐藤究】

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