<全国高校野球選手権:横浜1-7智弁和歌山>◇20日◇準決勝◇甲子園
25年センバツ決勝カードは、智弁和歌山に軍配が上がった。
和気匠太投手(3年)-久葉亮太投手(3年)の継投で強力横浜打線を1点に封じた。先発の和気は8回4安打1失点の好投で勝利に導き「もう最高に気持ちいいです」と満面の笑みを浮かべた。
1回に自らのミスが絡み1失点。それでも「とにかく横浜に立ち向かっていることを楽しもうと」。2回以降立ち直り、3回にも失策が絡み三塁まで進塁を許すも、後続を2者連続三振。いずれも直球勝負でピンチをしのいだ。それ以降も得点圏までランナーを進めるも、反撃を食い止め2番手・久葉へマウンドを託した。
試合前ブルペンでは球が荒れていたという背番号1は「不安要素もあったんですけど『もう、いこう』と覚悟を決めて、マウンドで100点に近い、いいピッチングができて本当によかったです」。納得の101球だった。
昨春のセンバツは人数制限の兼ね合いでボールボーイ、練習補助員からも外れ、アルプスからひとり声援を送っていた。「悔しさはありましたし、『自分もやらないとな』と思いました」。新チームになり中谷仁監督(47)から「打ち勝つチーム」と言われたことにも燃えた和気。
「反骨心で『やったるぞ!』と」。私生活の凡事徹底はもちろん、投げ込みで制球力に磨きをかけた。自分自身を見つめ直しながら1球の1球の質にこだわる日々を越え、頼れるエースへ。集大成の夏に聖地で堂々たる投球を見せた。
昨春センバツで敗戦を喫していた優勝候補の横浜を撃破し、頂点まであと1つ。「現実味がないですけど、決勝まで来たのは事実なので、後はもう思い切っていくだけだなと思います」。5年ぶりの夏制覇だけを見つめた。