【甲子園】天理エース長尾亮大136球完投も実らず…「球界を代表するような投手に」進学予定

天理対健大高崎 試合後、小沢典弘捕手(左)と抱き合う天理の長尾亮大(撮影・石井愛子)

<全国高校野球選手権:天理0-1健大高崎>◇20日◇準決勝◇甲子園

天理(奈良)は36年ぶりの決勝進出をかけた大一番で、健大高崎(群馬)に惜敗した。

エース長尾亮大(りょうた)投手(3年)が中4日で先発。8回136球の熱投で最後まで一人で投げきるも、初回の1点があまりにも大きく響き、悔やまれる結果となった。それでも「やり切ったっていう部分では本当に100点満点あげたい。後悔はないです」と言い切った。

調子が悪いなりに試合を作る。立派なエースの投球だった。初回1死から四球で出塁を許すと、連打で1点を先制された。2回以降も3回を除き毎回走者を背負う苦しい展開も、本塁生還は許さず。8回は1死から味方がうまく打球処理できず三塁打でピンチを迎えた。だが「自分もミスしてしまうように、ミスっていうものはついてくる。自分に任せろ」。二ゴロで2死とすると、最後はこの1年間一番取り組んできたスライダーで空振り三振に斬って切り抜けた。「本当に自信にもなりましたし、今後の野球人生に生かしていける」と胸を張った。

藤原忠理監督(61)からの一言がきっかけで捕手から投手に転向し、甲子園の大舞台でエースナンバーをつけて投げるまでに成長した長尾。「本当にピッチャーは1からだったので、全て監督さんに作り上げてもらったと言っても過言ではない。ここまで来れたのは本当に監督さんには感謝してもしきれない。ここで終わってしまうとこの舞台を経験した意味がないので、さらなるステップを目指してしっかりと頑張っていきたい」。

今後の具体的な進路はこれからだが、進学して野球を続ける予定。将来的には「プロ野球に行きたい。勝たなければ意味ないので、勝たせられるピッチャーに。(藤原監督に)自分の成長をそのまま見届けてもらって、最終的には球界を代表できるようなピッチャーになれたら」とさらに上のステージでの活躍を誓った。