【甲子園】兄は芸人!花咲徳栄・笹崎昌久「心強い」“伝書鳩”のダダこだま「笑って気分転換」

花咲徳栄・笹崎昌久(2026年7月撮影)

球児たちの夏の祭典が、佳境を迎えている。5日に開幕した第108回全国高校野球選手権大会。代表49校が連日熱戦を繰り広げた中で、担当記者たちも現地で精力的な取材を行っている。「書ききれなかった話」も多くあり、記者たちがセレクトした敗退チームの話題を紹介する。

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花咲徳栄(埼玉)の高校通算19本塁打のスラッガー、笹崎昌久外野手(3年)は初戦敗退にも涙はなかった。「自分たちの力を出し切れた。完敗です」。仙台育英(宮城)戦の序盤の好機は「緊張で硬くなって」ここぞの1本を出せなかった。0-1で迎えた9回は先頭打者。「何が何でも(塁に)出てやろうと思いました」。変化球を捉えた中前打でチャンスメイクしたが、1点が遠かった。

笹崎の高校野球は「笑い」が支えてくれた。兄はお笑いトリオ“伝書鳩”の、ダダこだま(24=本名・尚紀)。兄の影響で野球を始め、お笑い芸人として活躍する今も、自慢の兄だ。昨年末、打撃で悩んでいた時のこと。帰省の際、兄のライブを観に劇場へ足を運んだ。「たくさん笑って気分転換ができた。前向きに頑張ろうと思いました」。笑いが悩みを吹き飛ばしてくれた。笑顔を取り戻して年明けに、寮に戻ると心機一転。懸命に野球に打ち込んだ。マシン打撃は難しいコースに設定。体が突っ込む課題を修正し、ポイントを意識して振り込んだ。今夏の県大会は打率6割8分の好成績で甲子園出場に貢献した。

苦しい時、兄の笑いが支え、たどり着いた甲子園。「感謝しかない。本当に心強い兄です」。尊い体験を笑顔で報告する。【保坂淑子】