<全国高校野球選手権:東日本国際大昌平6-2青森山田>◇13日◇2回戦◇甲子園
連日熱戦を繰り広げた第108回全国高校野球選手権は22日、智弁和歌山が代表49校の頂点に立ち、幕を閉じた。今夏も聖地・甲子園では、さまざまなドラマがあった。東北6県版では、東北代表校の球児たちの「書ききれなかった話」を2回に渡って紹介する。【取材構成・高橋香奈】
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東日本国際大昌平(福島)との東北対決に敗れ、2回戦で涙をのんだ青森山田。2打数無安打に倒れ途中交代となった郡司宙弥(ちゅうや)内野手(3年)は最後までベンチで声をからした。
3年生は、2年前に同校の最高成績である4強まで押し上げた先輩たちの雄姿を見ていた世代。新チーム結成時は「力のない世代」と評されながらも、郡司は「1年生の時に3年生が見せてくれた景色を、自分たちの力で後輩たちに見せてあげたいという思いがあった」。反骨心で心ひとつに、甲子園切符をつかんだ。
しかし、青森大会で7打数無安打だった郡司は主将を退き、須藤彪主将(3年)に託した。「自分のわがままでいきなり任せてしまったんですけど、須藤が自分なりにチームのことも考えて動いてくれた。感謝の気持ちでいっぱいです」。目に涙をためた。
プレーに集中する環境をもらった前主将は、初戦の遊学館(石川)戦で今夏初安打を放ったが「ヒット1本で終わってしまったのが本当に悔しい」と唇をかんだ。それでも「最後の夏を迎えるまでが一番苦しかったんですけど、本当にこの仲間で甲子園に来られたことで、最後までやってきて良かったなと思います」と最後は胸を張った。