【甲子園】妹に届けた本塁打 健大高崎・石田雄星の心の支え 感謝を胸に高校日本代表へ

健大高崎対智弁和歌山 8回表健大高崎1死二塁、石田雄星は逆転2点本塁打を放つ(撮影・上田博志)

<全国高校野球選手権:智弁和歌山4-3健大高崎>◇22日◇決勝◇甲子園

2002年(平14)創部で初の夏決勝に躍り出た健大高崎(群馬)が、8回のバッテリーのミスで智弁和歌山に勝ち越しを許し、準優勝に終わった。

◇    ◇    ◇

妹に届ける本塁打を決勝の舞台で放って見せた。主将の石田雄星外野手(3年)が8回、一時逆転となる2点本塁打を右翼席へ運んだ。「今までのホームランで一番気持ちよかった」。甲子園に大歓声が湧き上がった。

石田には「野球をやる理由」と話す、心の支えとなった存在がいる。妹の惺来(さら)さん(11)だ。

惺来さんは4歳の頃、急性リンパ性白血病を発症。「全てが真っ暗になった。なんで妹なんだろう…」。長期入院を余儀なくされ、離れて暮らす日々が続いた。

それでも一時退院の際には、石田がいつもそばに寄り添った。母千都世(ちとせ)さんも「昔から仲が良くて、なかなか離れなかった」と振り返る。

苦しい闘病生活を経て現在は小学5年生になった惺来さん。この夏の大会中には、家庭科の授業でフェルトをポーチに仕立てたお守りを作り、兄にプレゼントした。大切なお守りを手に、石田は甲子園の舞台へ。妹とともに、この夏を戦い抜いた。

「妹のおかげでここまでやってこられた。妹に感謝したい」。試合後には高校日本代表にも選出された石田。新たな舞台で輝くため、再びスタートを切る。

【一覧】U18代表に横浜の最速157キロ右腕織田翔希、高岡第一最速156キロ左腕前田侑大ら>>