連日熱戦を繰り広げた第108回全国高校野球選手権は22日、智弁和歌山が代表49校の頂点に立ち、幕を閉じた。今夏も聖地・甲子園では、さまざまなドラマがあった。東北6県版では、東北代表校の球児たちの「書ききれなかった話」を2回にわたって紹介、後編です。【取材構成・高橋香奈】
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5季連続で挑んだ花巻東(岩手)の「岩手から日本一」への道はかなわなかったが、背番号1・萬谷堅心投手(3年)は、「本当に高校でしか味わえない。いい場所でした」。25年春のセンバツから4度踏んだ聖地での時間をかみしめた。
最後に立ちはだかったのは157キロ右腕・織田翔希(3年)を擁する横浜。先発の萬谷は4回を投げ、6安打3失点。織田と対戦した打席では4打数無安打に封じられた。「力負けです。高校生でここまで投げられるピッチャーはすごいなと」と刺激を受けた。それでも「なかなかこういう機会は巡ってこない。最後に横浜高校さんとできてよかった」とうなずいた。
22日には、9月に行われるU18アジア野球選手権(台湾・台北市)に出場するU18日本代表に選出され、横浜の織田らと同じユニホームで日の丸を背負うこととなった。大学でも二刀流としての飛躍を目指す萬谷は「野球人生は終わりじゃない。ここがゴールではないので全国の経験を生かしていきたい」と力強くレベルアップを誓った。