<秋季高校野球静岡県大会予選:相良5-4城南静岡>◇29日◇敗者復活戦、上位校決定戦◇ちゅ~るスタジアム清水ほか
相良が城南静岡を5-4の逆転で下し、春も通じて創部79年目で初の県切符をつかんだ。「5番投手」で先発したエース岡村俊紀(2年)が、151球での公式戦初完投に決勝打と投打で活躍。歴史的な1勝に導いた。島田樟誠は延長10回タイブレークの末に4-2で藤枝東を退け、2年ぶりの県大会に駒を進めた。30日も敗者復活戦と上位校決定戦が行われる。
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1948年の創部から、79年目の秋。相良が新たな歴史の1ページを開いた。降雨中断を挟んで計3時間37分に及んだ城南静岡との接戦を制し、初めて予選を突破。長谷川純平監督(26)は「あまり実感がない」と笑みを浮かべながら「粘って、よく戦ってくれたと思う」と選手たちの奮闘に拍手を送った。
エース岡村が引っ張った。マウンドでは直球に3種類の変化球を効果的に織り交ぜ、公式戦初完投。打っても3-4で迎えた7回2死一、二塁から直球を捉え、右中間を破る逆転の2点適時二塁打を放った。ヒーローは「完投する目標も達成できて、うれしいという気持ちしかない」と白い歯を見せた。
23日に行われた静岡西との代表決定戦では5点差を逆転され、5-6で惜敗した。主将の薮田青空(そら)捕手(2年)は「5点リードして少し油断してしまったり、最後まで試合に集中しきれていなかった」と厳しい表情で振り返る。
この日、1点を先行して迎えた8回途中に約1時間の降雨中断。思わぬ形で間が空いた。それでも、ぬかるんだグラウンドの注意点を確認し合うなど選手間でコミュニケーションを取って集中し、再開後も危なげなくリードを守った。1週間前の敗戦から得た教訓をしっかり生かし、4点差からの逆転劇を完結させた。
初めて挑む県大会は9月7日に組み合わせ抽選が行われ、12日に開幕する。「自分たちがやるべきことをやって、どれだけ通用するのか試してみたい」と岡村。薮田主将も「出るだけで終わらず、1つ1つ勝っていきたい」と目を輝かせた。【前田和哉】