【U18】最速155キロ!織田翔希「悪いなりに最少失点に抑えることができた」決勝へ導く怪投

決勝進出がかかった台湾戦に先発する織田翔希(撮影・平山連)

<U18アジア選手権:日本2-1台湾>◇12日◇スーパーラウンド◇台湾・台北ドーム

【台北(台湾)12日=平山連】高校日本代表のエースが、決勝へ導く怪投を見せた。日米球団が注目する最速157キロ右腕、織田翔希投手(横浜=3年)が6回を1失点に抑え、日本が2ー1で台湾を下した。MLB20球団以上が駆けつける中で、持ち味の直球は最速155キロをマーク。打線は1回裏に4番山田凜虎捕手(3年=智弁和歌山)が同点の適時二塁打、5番萬谷堅心外野手(3年=花巻東)が決勝適時打を放ち接戦を制した。2016年以来10年ぶりとなるアジアの頂点へあと1勝に迫り、13日の決勝戦で宿敵韓国と再戦する。

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崖っぷちの日本を救ったのは織田だった。敗れれば優勝の芽がついえる大一番。6回を7奪三振1失点に抑え「悪いなりに最少失点に抑えることができた。楽しみながら投げられた」とうなずいた。初回に自身の暴投も絡み先制点を与えたが、打線がすぐさま2点を奪って逆転。ここで一気にスイッチが入った。1点リードの2回満塁のピンチをしのぐと、3回2死二、三塁では台湾プロ野球(CPBL)の富邦ガーディアンズからドラフト全体1位指名を受けた陳柏凱に投じた3球目が155キロをマーク。ホーム台湾を応援する球場全体の雰囲気に負けなかった。

バックネット裏には巨人や阪神などNPB5球団、ドジャース、メッツ、ヤンキースなどMLB20球団以上が駆けつけた。さらにKBO(=韓国プロ野球)、CPBLのスカウト陣も視察に訪れ、さながら見本市のような雰囲気を醸した。

今大会中には織田の進路について具体的な球団名を出してメジャー行きが最有力になっているという一部報道が流れたが、帰国後に織田と村田浩明監督(40)の間で行われる面談まで結論は出ない。関係者によると現時点では国内も国外も「五分五分」という見立てで、大会を終えた後に織田本人の意思を確認するまで判断はつかない状況だ。織田の決断に注目が集まる中で、台湾エース劉任右との投手戦は絶好の機会。メッツのジェームズ・カン国際スカウト部長は「世界を見渡しても日本、台湾、韓国のエースはハイレベル。(織田は)甲子園の時と比べて変化球の割合が多かったが、うまくかわしながら投げていた。直球もやはり申し分ない」と称賛した。

1試合の球数上限105球を超え、対戦中の打者まで投げられる中で106球を投げた。6回でマウンドを降り、13日の韓国との決勝は投げられない。「次の試合に勝つことが全て。自分は投げられないですけど、チームのためにできることをしたい」。10年ぶりのアジアの頂点へ。仲間に思いを託した。