<高校野球秋季大阪大会:大阪桐蔭10-0生野>◇27日◇5回戦◇GOSANDO南港野球場
大阪桐蔭が5回コールドで生野を下し、準々決勝進出を決めた。
梅野蒼太投手(2年)が先発し、3回3安打4奪三振無失点。大阪大会は5回戦からが公開試合となり、大阪桐蔭はこの試合からだったが「緊張はあって、初回ちょっとピンチがあったんですけど、そこ抑えられて良かった」と振り返った。
初回先頭に四球を与え、その後1死一、二塁とされるも、連続空振り三振を奪い切り抜ける。2回は三者凡退とすると、3回は2死一、二塁から右前打を浴び二塁走者が本塁生還を試みるもバックホームでアウトとして無失点に抑えた。
今季全試合に登板している梅野だが、公式戦初登板は今季初戦。それまでは長い間けがに悩まされていた。中3の6月に前十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷で手術し、丸一年間投げることができず。大阪桐蔭に入部してからも、今年3月のセンバツ期間に同じ箇所のクリーニング手術を行い、7月までリハビリ生活。弱い下半身のトレーニングを重点的に行い、新チーム始動の少し前に復帰した。
不安はなかった。復帰登板は「初めてやったんで、ワクワクの気持ちが大きくて。この大会始まる前からずっとメンバー発表やってから、自分の中で早く投げたいなという気持ちの方が大きかった。まずは2イニングやったんですけど楽しんで投げられた」と笑顔だった。
チームには川本晴大投手(2年)という絶対的エースがいるが「そこに負けないようにっていう気持ちもあるんですけど、自分は川本とタイプが違うので、違う色を出して抑えられたら」。192センチの長身で真っすぐで押していくパワーピッチャーの川本に対し、170センチと小柄の梅野。「自分ちっちゃいんでキレとか変化球とかで空振り取ったり。打たせて取るピッチングをテーマにしてやってます」と自分のスタイルでチームの勝利に貢献する。
梅野にとって川本は「結構上にいる存在」。それでも「上を目指せる良いライバル。川本だけって言われないような、自分もいるんだぞっていう存在感を出して抑えられるようにやっていきたい」と負けじと腕を振るう。
西谷浩一監督(57)も「しっかりゲームをつくってくれてます。真っすぐと変化球のコンビネーションのピッチャー。ずっと下級生の頃ケガがあったりしてて、なかなかチャンスが無かった。本当はもうちょっと前チームから入れておきたいぐらいだったんですけども。やっとチームの力になってきてくれた」と新チームの戦力として大きな期待を寄せていた。
大阪桐蔭は10月3日、今夏Vの履正社と対戦。センバツへの出場権を懸けた注目の一戦となる。