国民スポーツ大会・高校野球硬式の部◇3日◇1回戦4試合◇青森・弘前市運動公園野球場(はるか夢球場)
第80回国民スポーツ大会(青森)高校野球競技硬式の部が3日、弘前市内で開幕し、昨年に続き「7イニング制」で行われた。ドラフトの上位候補に挙げられる横浜の最速157キロ右腕、織田翔希投手(3年)は、今夏、甲子園準決勝で敗れた智弁和歌山と対戦し完投勝利でリベンジ。夏準優勝の健大高崎(群馬)、天理(奈良)、花巻東(岩手)も準決勝に駒を進めた。
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「同じ相手に2度は負けられない。その気持ちだけです」。織田の闘志に火がついた。初回から150キロ越えを連発。甲子園で3ラン本塁打を打たれた楠本龍生内野手(3年)には、この日の最速155キロを2度記録。2死二、三塁で見逃し三振に打ち取った。
負けからの成長を見せた。2回、3回で6安打で3失点。それでも「前半はうまく合わせられた」と動じず、逆転した4回以降はしっかり修正。「自分の中で意識を変えて投げました」。頭に浮かんだのは甲子園で智弁和歌山に敗れた試合だった。「三振を取りに行くとき、ひとつ甘くいって、ちょこんと当てられることが多かったので、追い込んでからは気を付けた。初球も意識して投げました」。中盤以降は丁寧な投球で、7安打2失点と強力打線の反撃を封じ込めた。
国スポで勝ちたい。その思いが、勝利を決めた瞬間のガッツポーズに込められた。2点を追う4回、甲子園で無安打だった7番大山結永内野手(3年)が1点差に迫る適時打。続く8番植村直太朗内野手(3年)は逆転の2点タイムリーを決めた。「2人が打って勝てたことがうれしかった」。2年半、一緒に汗を流してきたチームメートの活躍がうれしかった。「これで、もう1試合戦えます」。頂点まであと2勝。最後の公式戦を仲間と笑顔で締めくくる。【保坂淑子】