高校野球で導入が検討されている「7イニング制」は、アジアからどう見られているのか-。日刊スポーツでは、9月7~13日に台湾で行われた「第14回BFAU18アジア選手権」の参加国へアンケートを行った。日本を除く7チームの選手やコーチ、メディア関係者らを対象に調査。16~18歳の高校年代で「7イニング制の採用に賛成またはおおむね賛成」の回答が約7割に上った。現場から9イニング制を維持したい声が圧倒的な日本とは対照的な結果となった。【取材・構成=平山連】
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<記者の目>
アジア他国を対象にしたアンケートからは、日本国内における7イニング制に関する受け止めとの違いが浮き彫りになった。アジア選手権でも採用された7イニング制で試合を行うことに疑問を持つ人はほとんどおらず、日本の高校野球の現場でよく聞く「8回、9回にドラマが生まれやすい」「9イニング制でなければ野球じゃない」といった考えは他国では一般的とはいえなかった。
昨年12月に公表された日本高野連が行った加盟校によるアンケート結果では、7イニング制への反対が計70・1%、賛成が計20・8%だった。部員数が増えるほど反対派が増加する結果だった。他国の高校球児らを対象にした今回のアンケートとは異なる結果だ。
台湾大手メディアの記者の1人は「日本人にとって甲子園の存在の大きさが関係しているのでは」と推測した。「日本の友達の中にもプロ野球はあまり見ないけど、高校野球は好きだから見ている人が多い。甲子園が日本人にとってどれほど大事なのか分かる」という。球児たちの祭典が、長年にわたり日本社会に与えてきた多大な影響力が、論議を難しくさせているのかもしれない。