高校野球で導入が検討されている「7イニング制」は、アジアからどう見られているのか-。日刊スポーツでは、9月7~13日に台湾で行われた「第14回BFAU18アジア選手権」の参加国へアンケートを行った。日本を除く7チームの選手やコーチ、メディア関係者らを対象に調査。16~18歳の高校年代で「7イニング制の採用に賛成またはおおむね賛成」の回答が約7割に上った。現場から9イニング制を維持したい声が圧倒的な日本とは対照的な結果となった。【取材・構成=平山連】
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最速156キロを誇る台湾代表エースの劉任右(リュウ・レンユー)投手(17)は、記者の問いかけにいまいちピンと来ていなかった。「7イニングだから、特に何か問題になるという感覚はありませんね。たしかに大学や将来海外でプレーすることを考えるなら、9イニングに慣れるまでの時間は日本の選手よりも時間がかかる認識はあります。むしろ、無理に投げて肩ひじを疲労してしまうことが1番避けたいです」と持論を述べた。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が22年のU18W杯から7イニング制を採用したことに伴い、台湾でも9イニングから7イニングになった。移行後は7イニングに合わせた戦い方が模索され、先発・中継ぎ・抑えといった役割分担が定着しているという。
所属する学校でも先発を担う劉は初戦の韓国戦で5回無安打無失点に抑えながら、自らマウンドを降りた。「次のイニングを投げる体力が残っていなかったので、他のピッチャーに後を託した方がいいと思った」という理由は、彼なりの7イニングで最大限のパフォーマンスを発揮する戦い方に見えた。将来はMLB挑戦を目標に掲げる劉にとって、肩ひじに負担をかけず次のステージに向かうことの優先度は高いと感じた。
▽プロ志望の最速152キロ台湾代表の蔡辰瀧(ツァイ・チェンロン)投手「(9イニングへの慣れに関して)そこまで不安というはないです。どちらかというと台湾の中では長いニングを投げられるタイプで、中継ぎ、抑えでも監督に与えられた役割をやれるタイプです。日本の甲子園では150球近くも投げるピッチャーもいると聞いてケガをしないのかと思ったんですけど、後で詳しく聞いたらそのために日頃から準備していると聞いて、なるほどと思いました」