【ドラフト】花巻東の148キロ右腕・佐々木十央真「その世界に飛び込んでからはい上がろうと」

吉報を待つ花巻東・佐々木十央真投手

<運命の日>

東北からプロの舞台へ-。プロ野球ドラフト会議が22日、東京・グランドプリンスホテル新高輪(午後4時50分開始予定)で行われる。日刊スポーツ東北6県版では「運命の日」と題し、高校、大学の注目選手を連載で紹介します。

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花巻東(岩手)の佐々木十央真(とおま)投手(3年)はチーム最速148キロの直球が武器。一時は大学進学も考えたが「チャンスがあるのなら、その世界に飛び込んでからはい上がろうと思いました」。高卒で、憧れの道を目指すと決意した。

名門校の門をたたくきっかけは中学3年生の頃。夏の岩手大会決勝で見た小松龍一投手(早大2年)の17奪三振完封に心を動かされた。「かっこいいなと、憧れましたね」。強度の高さにも魅力を感じ入学を決めたが、親元を離れた寮生活、練習量の多さに「最初は生活をしていくだけでやっとでした」と入学当初を振り返る。

「自分は天才肌ではないので、人の2倍、3倍の練習をしないといけないという気持ちがありました」。ウエートトレーニング、投げ込みで力を蓄える日々で「継続力もつきました」。スクワットは入学当初の40キロから160キロまで数値を伸ばし、下半身を強化したことによりフォームも安定。初めてベンチ入りした3年春には、入学時を13キロ上回る最速148キロを計測するほど、みるみる球速も上がった。

夏の岩手大会ではベンチ入りも、甲子園ではベンチを外れ、横浜の最速157キロ右腕・織田対策のバッティングピッチャーを務めるなど縁の下の力持ちに徹した。U18日本代表のエース萬谷、赤間らと切磋琢磨し「こんなに高みを目指せる環境じゃなかったら、こんなに成長できなかった。それは自分にとってプラスでしかないと思います」。花巻東の秘密兵器としてポテンシャルは十分だ。

心身ともに成長を遂げ、現在は武器の直球の精度向上や変化球の軌道を整えながら、研鑽(けんさん)を積む。「(ドラフトで)選んでいただけた場合、壁だらけのスタートだと思います」と現在地を把握しながらも「他の高校生には負けたくない」。大舞台で腕を振る日を待つ。【高橋香奈】

◆佐々木十央真(ささき・とおま)2009年(平21)3月23日生まれ、岩手県盛岡市出身。土渕ボンバーズ-土淵中(軟式野球部)でプレー。花巻東では3年春と夏県大会でベンチ入り。最速148キロ。183センチ、80キロ。右投げ右打ち。

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